大阪あおり運転殺人 2審も男に懲役16年の判決

大阪あおり運転殺人 2審も男に懲役16年の判決
去年、大阪 堺市でバイクに乗った大学生を車で執ようにあおって死なせたとして殺人の罪に問われた男に対し、2審の大阪高等裁判所は「一方的な怒りにかられた危険な運転で被害者に落ち度はない」として、1審に続いて懲役16年の判決を言い渡しました。
大阪 堺市の元警備員、中村精寛被告(41)は、去年7月、堺市の府道で大型バイクに乗った大学4年生の高田拓海さん(22)を車で後ろから執ようにあおったうえ、わざと追突して死亡させたとして、あおり運転では異例の殺人の罪に問われました。

被告側は「わざとぶつけたわけではない」などと主張して争いましたが、1審は殺人の罪を適用して懲役16年の判決を言い渡し、被告側が控訴していました。

11日の2審の判決で、大阪高等裁判所の樋口裕晃裁判長は「ドライブレコーダーの映像からは、一方的に怒りにかられて被害者を追跡し、怒りを発散させるために追突した危険な運転だったことが確認できる。被害者の運転は道路状況にそったもので特に危険ではなく、落ち度はない」などとして殺人の罪を適用し、1審に続いて懲役16年を言い渡しました。

遺族「懲役16年に納得いかない」

判決後に高田拓海さん(22)の遺族が記者会見をしました。

高田さんの46歳の母親は、「きょうの判決の内容を聞いて改めてひどいことをされて、とても痛いことをされてかわいそうだったなと思いました」と涙ながらに話しました。

また、22歳の妹は「懲役16年が維持されて刑が軽くならなくてよかったと思いましたが、それでも兄は帰ってこないので気はすまないですし、納得はいきません」と話しました。

また、叔父の高田忠弘さん(43)は「懲役16年には納得いかないです。しかし、今回の判決で拓海の運転について拓海自身には落ち度がないと言ってもらってよかったです。ただ、きょうの被告の様子からは全く反省の色が感じられませんでした」と話しました。

高田さんが亡くなったあとも、あおり運転が全国で相次いでいることについて母親は、「なぜそこまで運転に腹が立つのか不思議に思います。怖い思いをしている相手がいるということをもうちょっと理解してほしいです」と話し、妹は、「これ以上、あおり運転で痛い思いをする人が出ないように、罰則を厳しくしてほしいです」と訴えました。