“江戸時代に人々の命救った”千葉 館山の大木 台風で倒れる

“江戸時代に人々の命救った”千葉 館山の大木 台風で倒れる
江戸時代に起きた「元禄関東地震」で津波が押し寄せた際に、人々が登って命を救われたという伝承が残る千葉県館山市の大木が、今回の台風で根元から倒れました。
この大木はマメ科の「サイカチ」で、高さおよそ8メートル、最も太い部分で周囲が5メートル近くあり、300年余り前の江戸時代に起きた「元禄関東地震」で津波が押し寄せた際にこの木の上に人々が登って命を救われたという伝承が残っています。

樹齢はおよそ1000年ともされていますが、9日の朝、根元から倒れているのを近くに住む人が見つけました。

空き地に倒れたため、周囲の住宅などに被害はありませんでした。

地元の人たちは「サイカチの木を守る会」を作り、市の天然記念物にも指定されて親しまれていただけに、木が倒れたことを悲しむ声が多くあがっています。

「サイカチの木を守る会」の会員で樹木医の斎藤陽子さん(73)は「根の広がりに対して枝が多かったところに暴風が吹き寄せ、倒れてしまったのではないかと思います。ずっと見てきた木の命が尽き、悲しいです」と話していました。

近くに住む男性は「近くを通るたびにこの木に励まされてきました。残念です」と話していました。