トランプ大統領 ボルトン補佐官を解任 対話路線強まるか

トランプ大統領 ボルトン補佐官を解任 対話路線強まるか
アメリカのトランプ大統領は、外交・安全保障政策で意見の違いがあったとして、保守強硬派のボルトン大統領補佐官の解任を発表しました。トランプ大統領が北朝鮮やイランなどとの交渉を模索する中、敵対する国との交渉に否定的だったボルトン氏の解任を受けて、政権の対話路線が強まるのか注目されます。
アメリカのトランプ大統領は10日、ツイッターで、ホワイトハウスで安全保障問題を担当するボルトン大統領補佐官を解任したことを発表しました。

この中で、トランプ大統領は「ボルトン補佐官の助言の多くに強く反対だった」として、外交・安全保障政策をめぐる意見の違いが原因で解任を決めたとしています。

トランプ大統領は、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長と会談したのに続いて、イランのロウハニ大統領やアフガニスタンの反政府武装勢力タリバンの指導者との会談も検討するなど敵対する国や勢力との交渉を模索しています。これに対して、保守強硬派のボルトン補佐官はこうした会談に否定的で、制裁の強化など圧力を重視する姿勢を示し、立場の違いが指摘されていたほか、トランプ大統領の意向を受けて外交交渉を進めるポンペイオ国務長官とも激しく対立していると報じられてきました。

ポンペイオ国務長官は記者会見で「トランプ政権の外交政策は変わらない」と強調しましたが、対話よりも圧力を重視するボルトン補佐官の解任を受けて、今後、北朝鮮やイラン、それにロシアなどとの対話が進むのか注目されます。

菅官房長官「これまでの貢献に感謝」

菅官房長官は、臨時閣議のあとの記者会見で、「ボルトン氏はこれまで、日米同盟の強化、北朝鮮問題への対応を含むインド太平洋地域と国際社会の平和と安定に尽力してきた。これまでのボルトン氏の貢献に感謝したい。いずれにせよ、日米間では、あらゆるレベルで連携しており、引き続き、強固な日米同盟のもとで、さまざまな課題にともに取り組んでいく方針に変わりはない」と述べました。