進路によっては東京も被害甚大 温暖化で強い台風襲来か 専門家

進路によっては東京も被害甚大 温暖化で強い台風襲来か 専門家
千葉県を中心に大きな被害をもたらした台風15号について、専門家は、進んだコースが西に50キロ程度ずれていれば東京や横浜でも暴風の被害が拡大していたほか、東京湾で数メートルの高潮が発生し大きな影響が出ていた可能性を指摘しています。
台風のメカニズムに詳しい名古屋大学の坪木和久教授は、台風が千葉市付近に上陸して北東に進んだため、より風の強い進路の右側にあたる千葉県を中心に暴風の被害が出たと分析しています。

仮に、台風が進んだコースが50キロほど西にずれていた場合には、東京の都心や横浜市などでも暴風による甚大な被害が出た可能性があるとしています。

さらに、南寄りの暴風が東京湾の奥に向かって吹くことで海水が吹き寄せられ、湾の奥では数メートルの高潮が発生した可能性もあったと指摘しています。

また、台風15号は非常に強い勢力で関東に接近しましたが、坪木教授は、こうした勢力の強い台風が関東に接近・上陸するケースが増えるおそれがあるとしています。

坪木教授は「これまで関東地方に接近・上陸した台風は、強いもので中心気圧が960から970ヘクトパスカルだったが、今回の台風15号はそれを下回る955ヘクトパスカルで接近した。こうした台風が関東地方にさえ来るようになった。日本周辺の海水の温度は過去100年で1度くらい上昇していて、今後、温暖化が進めば海水温もさらに高くなり、各地でこれまでにない強さの台風が上陸する可能性が増大するとみられるが、台風15号にはその一端があらわれている」と述べました。