香港 行政長官「破壊行為は抗議の域を超えている」

香港 行政長官「破壊行為は抗議の域を超えている」
3か月にわたって抗議活動が続く香港で政府トップ、林鄭月娥行政長官は10日の会見で、「破壊行為は抗議活動の域をすでに超えている」として市民に対し、社会秩序の回復のため、暴力行為に反対するよう呼びかけました。
香港では、一連の抗議活動のきっかけとなった、容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例改正案の撤回が発表されたあとも市民の反発はおさまらず、おとといも数万人が参加してデモ行進が行われました。

ただ、一部の若者が地下鉄駅の出入り口に放火したり、自動改札機や券売機を破壊したりするなど、各地で過激な行為も連日相次いでいます。

これについて、10日会見した林鄭長官は「市民生活に欠かせないインフラが破壊されたことは容認できない」と批判したうえで、「破壊行為は改正案に反対する抗議の域をすでに超えている。暴力行為がエスカレートし、続いている状況では社会が直面する問題は解決できない」と述べて、社会秩序を回復させるため、まずは市民が、暴力行為に対して反対の意志を示してほしいと呼びかけました。

また、SNS上では、警察による強制排除で数人が死亡したなどといった、事実ではない情報が出回っているとして、市民に対して、これに惑わされることなく冷静に対処するよう求めました。

香港では今月15日にも民主派の団体がデモ行進を計画しており、再び大勢の市民が参加すると予想されています。