マラリア「2050年までに撲滅可能」研究者グループ発表

マラリア「2050年までに撲滅可能」研究者グループ発表
マラリアについての著名な研究者で作るグループは「2050年までのマラリアの撲滅は可能だ」とする報告書を発表し、達成にはワクチンなどの技術開発への投資を加速させる必要があると訴えました。
マラリアは、蚊が媒介する感染症で、アフリカを中心に今なお年間40万人以上が死亡しています。国連も2030年までの撲滅を目指していますが、達成の見通しは立っていません。

そうした中、アメリカやアフリカの41人の研究者でつくるグループは8日、イギリスの医学誌「ランセット」にマラリアの撲滅についての報告書を発表しました。

報告書は、近年のワクチン開発が進んでいることや、20年ほど前と比べると世界全体で3倍の資金が対策に投じられていることなどを考慮すると、「2050年までのマラリアの撲滅は可能だ」と結論づけました。

そして達成のためにはワクチンの開発だけでなく、蚊の遺伝子を操作する「ゲノム編集」によって感染を広げないようにするなど先端技術の研究を進め、そうした費用として現在の1.5倍、年間で6700億円余りが必要だとしています。

このため国や国際機関だけでなく、地域ごとの協力や民間の財団の参入を促し、投資を加速していくことが欠かせないと訴えています。