ネオナチ党員を地区代表に選出 ドイツ中部 批判と衝撃広がる

ネオナチ党員を地区代表に選出 ドイツ中部 批判と衝撃広がる
ドイツ中部で、ネオナチの思想を持つ極右政党の党員の男性が地区の代表に選ばれました。コンピューターやEメールを使える能力を評価されたのが理由だったとして衝撃が広がっています。
ドイツ中部ヘッセン州にある人口約2600人のバルトジートルンク地区で5日、ネオナチの思想を持つ極右政党NPD=ドイツ国家民主党の党員、シュテファン・ヤクシュ氏が(33)が地区の代表に選ばれました。

ほかに立候補者はなく、ヤクシュ氏の選出は地区の審議会の全会一致で決まりました。

審議会のメンバーの1人は、選出の理由について「コンピューターを使い、メールを送ることができる若者はほかに誰もいなかった。政党やプライベートで何をしていようが関係ない」と話し、極右政党の党員であることよりも、Eメールなどを使えるかどうかを重視したとしています。

NPDをめぐっては、おととし、ドイツの連邦憲法裁判所が違憲と認定したものの、民主的な秩序を乱すほどの勢力は確認できないとして政党は禁止されていません。

しかし国政を担う与党などからは「国政でも地方自治体レベルでもナチスとは協力できない」といった批判が相次ぎ、選出の取り消しを求める動きも出ています。

地元住民からも「ヤクシュ氏はよい人だが、間違った政党に所属しているのが問題だ」といった声があがり、ドイツ国内で衝撃が広がっています。