英首相提出の「前倒し総選挙実施動議」否決 英下院

英首相提出の「前倒し総選挙実施動議」否決 英下院
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イギリス議会下院は、ジョンソン首相が提出した総選挙を前倒しで実施するよう求める動議について審議を行い、採決の結果、否決しました。結果を受け、ジョンソン首相はEU=ヨーロッパ連合との合意に向けて交渉を続け、合意の有無にかかわらず10月末には離脱する方針を改めて示しました。
イギリス議会では10日にかけて、ジョンソン首相が提出した、総選挙を前倒しで実施するよう求める動議について審議を行いました。

採決の結果、可決に必要な議会の3分の2以上の賛成は得られず、動議は否決されました。
多くの議員が棄権したとみられます。

採決のあとジョンソン首相は「これ以上、離脱期限を延期することは絶対にない」と述べ、EUとの合意に向けて交渉を続け、期限の来月末には合意の有無にかかわらず離脱する方針を改めて示しました。

イギリス議会ではこれに先立って、EU側に離脱期限の延期を求めることを政府に義務づける法律が成立していて、ジョンソン首相は2度にわたって総選挙の実施を求める対抗措置に出ましたが、敗北した形です。

議会はこのあと約1か月間閉会することになっていて、ジョンソン首相がEUと合意できなかった場合、法律に従って離脱の延期を求めるのかどうかも含め、今後の対応が焦点となります。

野党党首”政府は恥さらし”

最大野党・労働党のコービン党首は、「ジョンソン首相はこの国の法律に従うのかどうか、明確にしていない」と述べて、ジョンソン首相が離脱期限の延期を拒否する姿勢を示したことに対し、議会で成立した法律に違反することになると強く警告しました。

そして、来月末に離脱期限が迫る中で議会を閉会させるジョンソン首相の判断について「ジョンソン首相の求めで議会は歴史上、最も長い閉会期間を迎える。質問を受けるのを避けるためだ」と述べたうえで、「この政府は恥さらしだ。そしてジョンソン首相の政権運営も恥さらしだ」と痛烈に批判しました。