「アフガン和平交渉は死んだ」トランプ大統領 先行き不透明に

「アフガン和平交渉は死んだ」トランプ大統領 先行き不透明に
アメリカのトランプ大統領は、アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンとの和平交渉について、「交渉は死んだ」と述べ、白紙に戻ったという認識を示しました。いったんは合意直前まで近づいたとみられていた和平に向けた協議は、先行きが不透明な情勢です。
アメリカ政府は、反政府武装勢力タリバンとの交渉で、アフガニスタンに駐留するアメリカ軍の撤退を含む和平合意の草案で原則合意したと発表していましたが、タリバンによる爆弾テロ事件でアメリカ兵を含む12人が死亡したことを受け、トランプ大統領は5日、和平交渉を中止すると表明しました。

トランプ大統領は9日、ホワイトハウスで記者団に対し「彼らは交渉を有利に進めるために人を殺そうと思ったのだろうが、私には通用しない。和平交渉は死んだ」と述べ、タリバン側との交渉が白紙に戻ったという認識を示しました。

そのうえで「アメリカ軍を撤退させたいとは思っているが、もっとよい時期に撤退させる」と述べ、今後も撤退の時期を探る考えを示しました。

一方、トランプ大統領は、将来、タリバンの指導者と会談する可能性については「考えていない」と述べるにとどまりました。

和平交渉の中止を受けてタリバンは「アメリカ軍が完全に撤退するまでジハード=聖戦を続けていく」と、けん制する声明を出しており、いったんは合意直前まで近づいたと見られていたアフガニスタンの和平にむけた協議は先行きが不透明な情勢となっています。