バスケW杯 日本全敗 痛感した「世界との差」

バスケW杯 日本全敗 痛感した「世界との差」
中国で行われているバスケットボールのワールドカップで、日本は1次ラウンドからの5試合全てに敗れ、5回目の出場で初めて1勝もできず大会を終えました。大会を通じて明らかになった、世界のプレーの激しさ、そして戦術レベルの差を埋めるのに必要なものは何でしょうか。

激しく体ぶつけられ…

今大会の日本は世界ランキング48位ながら、NBA=アメリカプロバスケットボール、ウィザーズの八村塁選手やグリズリーズの渡邊雄太選手を擁して史上最強とも評価され、躍進が期待されていました。

しかし5試合すべてで二桁得点差で敗れ、世界との差を感じさせられる大会となりました。

その差が顕著だったのは、まずは体をぶつけ合うプレーの激しさの差です。

八村選手と渡邊選手というNBA選手2人を擁した日本ですが、それ以外の選手は、国内リーグのBリーグでプレーしています。

日本代表のフリオ・ラマスヘッドコーチが「対戦相手はNBAやヨーロッパのリーグで激しくぶつかり合う環境に慣れていて、相手にするのは難しかった」と話すとおり、Bリーグではあまり経験しない相手の守備の激しさに、いつもどおりのプレーが出来ませんでした。

初戦のトルコ戦やアメリカ戦では序盤、相手の激しいプレーにミスが相次いで一気に流れを持っていかれました。

チェコ戦やモンテネグロ戦のように、前半は対等に戦えていても、頻繁な体のぶつかりあいで徐々に体力を奪われ、プレーの精度が落ちて点差を徐々に離されていくという試合もありました。

馬場雄大選手はモンテネグロ戦のあと、「序盤からガツガツと当たられたことで最後の場面でボディブローのように効いてきた」と、40分間通してハードに戦い続けることの難しさを口にしました。

スリーポイントシュート 精度低く

もう一つ世界との差を感じさせたのが、スリーポイントシュートをめぐる攻防です。

スリーポイントシュートは得点効率がいいとして、現在、NBAの主流の得点パターンになっています。

日本は相手にこのシュートを多く決められ、逆に自分たちは得点源にできませんでした。

日本はリバウンドを取るために、多くの場面でゴール近くを固める守備のシステムをとりましたが、それによって、ゴールから離れた距離にいる相手選手がフリーになることが多く、スリーポイントシュートを次々と決められました。

一方、日本はスリーポイントを得意とする選手が激しいチェックを受けてBリーグのような精度の高いシュートを打てないなど、スリーポイントシュートの成功率は28.7%と、全32チーム中6番目に低い数字でした。

世界と戦っていけるか

渡邊選手は最終戦後、「海外の選手に比べて個人の力が劣っていた。個人としてレベルアップすることが必要」と話しました。

東京オリンピック、さらにその先の世界の戦いを見据えて、Bリーグをより厳しいプレーや世界の戦術を取り入れた舞台とすることができるかどうか。

さらにサッカーのように、選手たちにアメリカやヨーロッパといった海外のチームへ積極的に挑戦する意欲を持ってもらい、その環境を整えていけるかが、今後の代表強化のカギとなります。