英 EU離脱延期法案成立へ 首相 総選挙実施の動議 再提出か

英 EU離脱延期法案成立へ 首相 総選挙実施の動議 再提出か
EU=ヨーロッパ連合からの離脱をめぐり、イギリスでは離脱期限の延期をEUに求めることを政府に義務づける法案が9日、成立する見通しです。ジョンソン首相は、現在の離脱期限である来月末に離脱するという立場を改めて示したうえで、EUとの間で合意を得ることに全力をあげる考えを強調しました。
イギリス議会では、現在来月末に設定されている離脱期限を3か月延期するようEUに求めることを政府に義務づける法案が議会を通過し、女王の承認を得て9日、成立する見通しです。

離脱期限の延期に反対するジョンソン首相は法案を提出した野党側の姿勢を厳しく批判するとともに、法案が成立してもEUに離脱の延期を求めない可能性を示唆し、来月末に離脱する姿勢を重ねて強調しています。

ジョンソン首相は9日、アイルランドのバラッカー首相との会談を前に記者会見し、「もちろんEUと合意を得るほうが絶対にいいと思っているし、可能だと思う」などと述べ、来月17日と18日に開かれるEU首脳会議までに、離脱の条件を定める協定案についてEUとの間で合意することに全力をあげる考えを強調しました。

ジョンソン首相は離脱期限の延期を目指す動きに対抗し、9日に再び、総選挙の実施を求める動議を下院に提出するとみられますが、野党側は要求に応じない構えで、動議の可決に必要な下院の3分の2以上の賛成を得られるめどはたっていません。

首相が離脱期限の延期をEUに求めなければ法律違反に問われる可能性があるとも指摘され、ジョンソン首相の今後の出方が焦点となります。