真珠養殖のアコヤガイ 200万個超が大量死 三重 志摩

真珠養殖のアコヤガイ 200万個超が大量死 三重 志摩
養殖真珠の産地として知られる三重県志摩市の英虞湾で、養殖に使うアコヤガイが大量死した問題で、三重県などの調査で、被害は少なくとも200万個を超えていることが明らかになりました。
ことし7月、志摩市の英虞湾で真珠養殖に使うアコヤガイが「がいとう膜」と呼ばれる、いわゆる貝ひもの部分が縮んだ状態で死んでいるのが見つかり、その後、隣の南伊勢町でも同じような被害が確認されました。

三重県水産研究所などでは、県内の252の養殖業者を対象に、先月30日までアンケート調査を行い、48%の業者から回答がありました。

その結果、アコヤガイの被害数は、生後半年程度の稚貝で167万7000個、2年貝で30万個、3年貝で11万5000個と合わせておよそ209万個となりました。

三重県によりますと、県内にあるアコヤガイの総数はおよそ1022万個ということで、今回の調査で少なくとも全体の2割以上が死んだ実態が明らかになりました。県ではアンケートの回答が半分に満たないことから、実際の被害はさらに大きいと見ています。

また、貝の年齢別の死亡率は稚貝が70%、2年貝が23%、3年貝が24%と稚貝が突出して高くなっています。

アコヤガイが死んだ原因は今のところ分かっておらず、県水産研究所では来月、三重大学や国の研究機関で遺伝子検査を行うなど原因の特定を急いでいます。

三重県では真珠養殖業者への経営支援対策として、9日付けで県庁内に相談窓口を設けたほか、来月から業者が融資を受ける場合の無利子化などの支援も行うことにしています。

三重県知事「スピード感持って対策」

アコヤガイの被害が200万個を超えていることが明らかになったことについて、三重県の鈴木知事は「影響が複数年におよぶことになるので、重く受け止めている。養殖業者は小規模だったり、高齢化が進んでいたりするので、県として寄り添いながらスピード感を持って対策をとっていきたい」と話しています。