東電の送電鉄塔2基が倒壊 10万戸の停電に影響 千葉 君津

東電の送電鉄塔2基が倒壊 10万戸の停電に影響 千葉 君津
台風15号の影響で千葉県君津市長石にある高さが50メートル前後の東京電力の送電用鉄塔2基が倒壊しました。千葉県で続くおよそ61万戸の停電のうち10万戸に影響しているということで東京電力は復旧作業を急いでいます。
送電網を管理する「東京電力パワーグリッド」によりますと、今回の台風15号の影響で千葉県君津市長石にある高さ45メートルと57メートルの比較的大型の鉄塔2基が倒壊し、送電が停止しました。

この鉄塔は山の上に建っていて、2基とも北側に倒壊し、送電線が樹木の上に垂れ下がるなどしています。

東京電力によりますと9日午後3時半現在で千葉県ではおよそ61万戸が停電していますが、このうち君津市の鉄塔の倒壊は10万戸の停電に影響しているということです。

東京電力は電気をう回して供給するルートを検討するなどしていて半数の5万戸については9日中に、そして残りについても10日中に復旧させたいとしています。

一方、この鉄塔以外にも電柱など含め多くの施設に被害が出ていて、東京電力は、千葉県や神奈川県、茨城県や静岡県のそれぞれ一部の地域の復旧の具体的な見通しはたっていないとしています。

東京電力の送電線の鉄塔は平成14年10月の台風で、茨城県などにある10基が倒壊したことがあります。

17年前の台風でも鉄塔倒壊

台風の強風で送電線の鉄塔が倒れる事故は17年前、10月の台風21号でも起きています。

この時は茨城県潮来市と鹿島市にまたがる東京電力の送電線の鉄塔、合わせて10基が倒壊したり、折れたりして送電線が切れました。

この影響で茨城県と千葉県で合わせておよそ29万戸が停電しました。

東京電力は電気をう回して流すルートを確保するなどして、およそ1日で大部分の停電は復旧しました。

鉄塔の倒壊の原因を東京電力などが調べたところ、10基のうちの最初に倒れたとみられる鉄塔の基礎部分で施工不良が見つかり、強度が不足していたことが分かりました。

このため、強風に耐えられずに倒壊し、送電線でつながっているとなり合う鉄塔も連鎖的に倒れたり、折れたりしたとみられます。

東京電力と国は再発防止策を検討、同じような基礎の構造をしている鉄塔を再点検し、必要ならば、補強を行うなどの対策をまとめています。