シリア「安全地帯」設置に現実味 米・トルコが合同パトロール

シリア「安全地帯」設置に現実味 米・トルコが合同パトロール
内戦が続くシリアの北部に難民の帰還などのために「安全地帯」の設置が計画されている地域で、アメリカとトルコは合同のパトロールを本格化させました。両国の首脳が去年から協議を続けてきた安全地帯の設置が現実味を帯びてきています。
シリア北部は過激派組織IS=イスラミックステートとの戦いの末、アメリカが支援するクルド人勢力が実効支配していますが、去年12月にトランプ大統領がアメリカ軍を撤退させる方針を発表したのをきっかけに、クルド人勢力を敵視する隣国トルコのエルドアン大統領との間で、「安全地帯」を設置しようと協議が続けられてきました。

アメリカとトルコは先月、この調整にあたる合同作戦本部を発足させていますが、8日には地上部隊を投入し、安全地帯の設置が計画されている地域での合同パトロールを本格化させました。

この安全地帯にエルドアン大統領は先週、自国で受け入れている360万人のシリア難民のうち、100万人以上を帰還させる考えを明らかにし、国際社会に支援を呼びかけました。

今回の合同パトロールについて、シリアのアサド政権の高官は、国営通信に対し「シリアの主権と領土の保全を侵害する重大な国際法違反だ」と述べ、強く反発しましたが、パトロールの本格化によって安全地帯の設置は現実味を帯びてきています。