「再び自由を」受賞の香港の監督が訴え ベネチア映画祭

「再び自由を」受賞の香港の監督が訴え ベネチア映画祭
世界3大映画祭の1つ、イタリアのベネチア映画祭で、最優秀脚本賞を受賞した香港の映画監督が、受賞スピーチで「香港が再び自由を感じられるようになってほしい」と述べ、会場から大きな拍手がおくられました。
イタリアのベネチア映画祭では最終日の7日夜、各賞の授賞式が行われ、最も権威のあるコンペティション部門では、アメリカのトッド・フィリップス監督の「ジョーカー」が最優秀賞の「金獅子賞」を受賞するなどしました。

このうち、香港の映画監督、ヨン・ファンさんはみずからが監督と脚本を手がけたアニメ映画「ナンバーセブン・チェリー・レーン」で最優秀脚本賞を受賞しました。

作品は、1960年代に中国大陸が文化大革命に染まる一方で、香港で起こったイギリスの植民地支配に対する大規模な反対運動をテーマにしています。

ヨン・ファンさんは受賞スピーチで、受賞の喜びを語るとともに、抗議活動が続く香港の現状に触れ、「52年前と同じ事が起きている印象を受ける。香港が平穏を取り戻し、再び自由を感じられるようになってほしい」と述べると、会場からは大きな拍手がおくられました。

ヨン・ファンさんは映画祭に寄せた声明でも、「この作品は、香港と映画に対する私のラブレターです。きのう、きょう、そしてあすに関する物語で、何よりも、解放に関する映画です」とつづっていて、映画祭では観客の前に姿を見せるたびに歓声が上がるなど大きな注目を集めていました。