トランプ大統領 タリバンのテロ受け和平交渉を中止

トランプ大統領 タリバンのテロ受け和平交渉を中止
アメリカ政府とアフガニスタンの反政府武装勢力、タリバンとの間で原則合意に達していた和平交渉について、アメリカのトランプ大統領は、タリバンによるテロ事件で多くの死者が出たことを受け、中止することを明らかにしました。
アメリカ政府と反政府武装勢力、タリバンとの間で続くアフガニスタンの和平交渉をめぐっては今月2日、アメリカ側の代表がタリバン側と和平合意の草案で原則合意したことを明らかにし、トランプ大統領の同意を得て最終的な合意案になるとみられていました。

こうした中、アメリカのトランプ大統領は7日、ツイッターで、アフガニスタンの首都カブールで5日に発生した、タリバンによる爆弾テロ事件でアメリカ兵1人を含む12人が死亡したことを受け、和平交渉を中止すると表明しました。

さらに、トランプ大統領は8日にタリバンの指導者や、アフガニスタンのガニ大統領とアメリカで極秘に会談する予定だったものの、この会談もキャンセルしたことを明らかにしました。

そのうえで、「この非常に重要な和平交渉の期間に停戦に合意できないなら、彼らには意味のある合意に向けた交渉などできない」と書き込み、タリバンを強く非難しました。

アフガニスタンの和平交渉をめぐっては、タリバン側が和平合意の条件を順守すれば、およそ18年にわたって駐留するアメリカ軍の部隊の撤退が進むとして注目を集めていました。

ガニ大統領が声明 直接対話呼びかけ

アメリカのトランプ大統領が、タリバンとの間で原則合意に達していた和平交渉を中止すると明らかにしたことを受けて、アフガニスタンのガニ大統領は、声明を出しました。

この中で、ガニ大統領は、アメリカ政府によるタリバンとの和平交渉でのこれまでの成果を評価すると指摘したうえで、「アフガニスタンの今後の和平の構築に向けわれわれも、アメリカやその他の同盟国と連携し取り組んでいく」と述べ、今後の交渉で、アフガニスタン政府も直接関与し、和平の実現を目指していく考えを明らかにしました。

そのうえで、「真の和平は、タリバン側が攻撃をやめてアフガニスタン政府と対話を行った時にのみ実現する」と述べ、タリバン側に対し停戦と和平の実現に向けた直接対話を呼びかけました。