台風15号 注意・警戒するポイントは…

台風15号 注意・警戒するポイントは…
台風15号は強い勢力を保ったまま関東などに接近し、猛烈な風が予想されていて、最大瞬間風速が60メートルに達するおそれがあります。

時速200キロ超の猛烈な風

最大瞬間風速60メートルは、時速に換算すると216キロにもなります。
▽屋外の行動は極めて危険で、
▽古い建物が倒壊するおそれがあるほか、
▽電柱やブロック塀が倒れたり、
▽走行中のトラックが横転したりすることがあります。

去年の台風21号では

実際にこうした暴風が吹いたのが去年9月の台風21号です。大阪の関西空港で、観測史上最も強い58.1メートルの最大瞬間風速を観測し、関西を中心に、暴風による建物などの被害が相次ぎました。
▽滋賀県では会社の倉庫が倒壊して男性が死亡、
▽大阪などでは、飛んできた屋根やものに当たったりベランダから転落したりして、合わせて14人が亡くなりました。

去年、関東で暴風被害も

また、去年の台風24号では、東京・八王子市で観測史上最も強い45.6メートルの最大瞬間風速を観測し、関東地方で倒木が相次いだほか、最大で56万戸が停電する影響が出ました。

台風接近前に備えを

台風が接近する前に、外にある飛ばされやすいものを片づけるなどの備えを進めたり、安全な場所に避難したりしてください。風が強まってからは不要不急の外出や屋外の作業は控えるようにしてください。
今回の台風15号では首都圏などの都市部でも猛烈な雨が降ると予想されていますが、舗装された道路が多いなど雨水がしみこみにくいため、排水が追いつかなくなって浸水被害のおそれがあります。急激に状況が悪化することもあり特に、「アンダーパス」などの低い土地や地下鉄の駅、地下街などは浸水の危険が高いため、警戒が必要です。

1時間50ミリ以上で浸水も

専門家によりますと、東京などの大都市では、1時間に50ミリ程度の非常に激しい雨が降っても排水できるように、下水道などを整備しているところが多くなっています。

しかし、それ以上の雨が降ると排水が追いつかなくなり、低い土地や地下街などが浸水する被害が出ることがあります。

低地・アンダーパスに注意

このうち、低い土地や狭い道路には水が集まりやすく、川のように急激な流れになることがあり、足元をすくわれて流される危険があります。

特に、線路や道路などの下を通る「アンダーパス」では、突然の大雨で冠水し、気付かずに車が入り込み、乗っていた人が死亡する事故もたびたび起きています。

車が水につかった場合、浸水の深さが
▽10センチから30センチでブレーキ性能が低下するほか、
▽30センチから50センチでエンジンが停止、
▽50センチ以上は車が浮いて閉じ込められ、流される危険があるとされています。

夜間や雨風が強まった際など見通しが悪い時には、無理に運転せずに安全な場所に車を止め、雨雲が過ぎ去るのを待つことが必要です。

マンホール転落に注意

排水が追いつかなくなると、
▽下水管に流れ込む雨水の水圧で、マンホールのふたがずれたり、外れたりすることがあるほか、
▽側溝を流れる水が勢いを増します。

過去には、冠水した道路でマンホールのふたが外れていることに気付かず、転落して死亡したケースもあります。

冠水の場合は“垂直避難”

周囲が冠水している場合は、むやみに移動せず、近くの頑丈な建物の2階以上に避難する「垂直避難」が有効です。

ただ、近くに安全な建物がないなど、冠水している場所をどうしても歩いて移動しなければならない場合には、2人以上で行動したり、傘や棒などで足元を確認しながら慎重に進む必要があります。

地下からは早めの避難を

地下では、地上の状況がわからないため、雨が強まっていることや、浸水が始まっていることに気付きにくく、避難が遅れるおそれがあります。

浸水が始まると、地下に流れ込む水が勢いを増し、流れに逆らって階段をのぼり地上に出るのが難しくなるうえ、地下室では、ドアの外側に数十センチ程度水がたまると、水圧でドアを開けるのが難しくなります。

平成11年には、
▽福岡市のJR博多駅周辺が冠水して地下街や地下鉄に階段から大量の水が流れ込み、地下街にいた1人が死亡したほか、
▽東京・新宿区では住宅の地下が冠水して1人が死亡しています。
地下鉄の駅や地下街、住宅の地下室などにいる場合は、最新の気象情報に注意し、早めに避難することが重要です。

都市の小河川も警戒を

都市部を流れる川は幅が狭く、川底などがコンクリートに覆われていることが多いため、短時間で急激に水位が上昇し、氾濫することがあります。

水位の上昇を確認してからでは避難が間に合わない場合もあり、雨が強まってからは川に近寄らないようにするほか、川の近くの家などでは、あらかじめ安全な場所に避難しておくか、自宅の2階以上に移動するなど、安全を確保してください。