ベネチア国際映画祭 是枝監督の「真実」受賞ならず

ベネチア国際映画祭 是枝監督の「真実」受賞ならず
世界3大映画祭の1つ、イタリアのベネチア国際映画祭で受賞作の発表が行われ、最優秀賞の「金獅子賞」は、アメリカの監督の作品が受賞し、日本の是枝裕和監督の「真実」の受賞はなりませんでした。
76回目を迎えたベネチア国際映画祭では、最終日の7日夜、各部門の受賞作品が発表され、最も権威のあるコンペティション部門では世界各国からノミネートされた21の作品のうちアメリカのトッド・フィリップス監督の「ジョーカー」が最優秀賞の「金獅子賞」を受賞しました。

この作品は、アメリカの人気ヒーロー「バットマン」の宿敵、「ジョーカー」をモデルにしていて、コメディアンを夢みる孤独で心優しい男性が、次第に狂気あふれる恐ろしい姿に変貌していく様子を描いています。

今回の映画祭では、去年、「万引き家族」でカンヌ映画祭の最優秀賞を受賞した是枝裕和監督の最新作、「真実」が日本の監督の作品としては初めてオープニング上映されました。

フランスを代表する俳優、カトリーヌ・ドヌーブさんやジュリエット・ビノシュさんを起用したことでも話題となり、コンペティション部門にもノミネートされて快挙に期待がかかっていましたが受賞はなりませんでした。

塚本晋也さん「審査員の間でもリスペクト」

ことしのベネチア国際映画祭のコンペティション部門では、映画監督や俳優として活躍する塚本晋也さん(59)が7人の審査員のうちの1人を務めました。

塚本さんがこの部門で審査員を務めたのは22年ぶり、2回目です。

受賞作品の発表後、NHKの取材に応じた塚本さんは「前回もかなりの責任を感じたが、今回は自分も年を取り、映画を作り始めてから30年もたっているのでまた別の責任を感じ、一生懸命やりました」と振り返りました。

また、日本人の監督の作品として初めてオープニング上映を飾った是枝裕和監督については「これまでの活躍が反映されてのことだと思う。是枝監督は同世代だが、本当に尊敬している監督で、審査員の間でもリスペクトされているのをすごく感じました」と話していました。