夏の甲子園 明石商 延長10回サヨナラ勝ち 初のベスト8進出

夏の甲子園 明石商 延長10回サヨナラ勝ち 初のベスト8進出
夏の全国高校野球、大会10日目の第3試合は、兵庫の明石商業が山口の宇部鴻城高校に延長10回、3対2でサヨナラ勝ちし、初のベスト8進出を決めました。
明石商業は、2点を追う5回にキャプテンの重宮涼選手の大会31号となるソロホームランで1点差とし、8回には三塁への盗塁を決めたランナーが内野ゴロの間にホームに帰り同点に追いつきました。

そして延長10回、先頭バッターの内野安打をきっかけに1アウト満塁のチャンスをつくると8番の河野光輝選手がスクイズを決めました。
明石商業は延長10回3対2でサヨナラ勝ちし、初のベスト8進出です。

宇部鴻城は、1回に3番の酒井隼平選手のツーランホームランで2点を先制しましたが、追加点を奪えず、初のベスト8進出はなりませんでした。

明石商 重宮主将「打った瞬間ホームランと思った」

明石商業のキャプテン、重宮涼選手は、5回のホームランについて「全力でバットを振ろうと思って打席に入った。風もあったし、今までとは違った感覚がして、打った瞬間、ホームランになると思った。ただ、そのあとチャンスで凡退したので、まだ勝負強さが足りない」と手応えを感じながらも、反省を忘れませんでした。

また、スクイズでのサヨナラ勝ちについては「うちは打力がないので、1番から9番までバントやスクイズができるように練習している。でも、あのプレッシャーで決めたのはすごい」とチームメートをたたえていました。

明石商 河野選手「僕が決めないとと思った」

決勝のスクイズを決めた、明石商業の河野光輝選手は、満塁で打席に入った時のことを「春の大会などで、自分のミスでチームに迷惑をかけてきたので、僕が決めないといけないと思った。スクイズのサインが出たが、これまでしっかり練習してきたので自信はあった」と振り返りました。

そのうえで、スクイズを決めた瞬間は「応援席から歓声が聞こえて、決まったと思った。試合を決めることができてよかった」と笑顔で話していました。

また、次の試合について「勝ち進むにつれて、さらに強い相手と戦うことになると思う。次も粘り強い、明石商業らしい試合をやっていきたい」と話していました。

明石商 杉戸投手「抑えることできてほっとした」

明石商業の背番号10で、今大会初登板の杉戸理斗投手は、宇部鴻城を相手に155球を投げ、完投勝利をあげました。

杉戸投手は打線が同点に追いついた直後の9回表に2アウト、一塁二塁のピンチ迎えた場面を振り返り「相手の弱点は分析していたので自信はあった。カーブを投げて、ねらい通りで打ち取ることができた。抑えることができてほっとした」と話しました。

そのうえで「3回戦が決まった時から、次は自分が投げるかもしれないと覚悟はしていたので、ピンチでもしっかり投げることができた。初回はスライダーが甘く入ってってホームランを打たれてしまったが、勝つことができてよかった」と話していました。

宇部鴻城 尾崎監督「私の判断ミス」

延長10回を戦いサヨナラ負けした宇部鴻城の尾崎公彦監督は延長10回のスクイズのシーンについて「キャッチャーの山本雄一郎選手から1球ボール球を投げるか相談されたが、投げない選択をした。私の判断ミスです」と話しました。

また、追加点が取れなかったことについては「2点を先制して、きれいにヒットを打とうと選手たちが空振りを恐れたスイングをしているように見えた。その点は残念です」と悔しそうに話していました。

宇部鴻城 岡田投手「みんなに感謝したい」

宇部鴻城の先発、岡田佑斗投手は「相手は強力打線なので攻めの気持ちで投げようと思っていた」と7回途中1失点の投球を振り返りました。

またバッターとしては9回2アウト一塁二塁のチャンスの場面で打席が回り外野フライに倒れました。

この場面について聞かれると「自分が決めてやろうと思って打席に入ったが、後ろにつなぐバッティングができなかった」と悔しそうに話していました。

最後に大会を振り返って「悔しいという気持ちが強いですが、1人ではここまでこれなかった。監督を含めみんなに感謝したいです」と話していました。

宇部鴻城 池村投手「スクイズは頭にあった」

7回の途中からリリーフで登板した池村健太郎投手は、サヨナラの場面を振り返って「スクイズは頭にあったが、攻めの気持ちは負けてはいけないと思い強気で投げました」と話し「ボールを自分が取りに行かなければと思っていたが間に合わなかった。悔しい」と涙を浮かべて話しました。

また「甲子園で自分はエースとしての活躍をあまり見せられなかったが、部員みんなのおかげで3回戦まで来ることができた。みんなに感謝したい」と甲子園での戦いを振り返っていました。