香港 週末に再び大規模デモの呼びかけ 警察との衝突懸念も

香港 週末に再び大規模デモの呼びかけ 警察との衝突懸念も
香港では、容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例の改正案をめぐって抗議活動が続いていて、経済への影響も出ています。こうした中、この週末にも大規模な抗議活動が呼びかけられていて、参加者と警察との間で衝突になるおそれもあると懸念が出ています。
香港では容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例の改正案をめぐって、政府や警察に反発する市民が空港や街頭で抗議活動を行い、観光業や小売業の消費が落ち込み、経済にも影響が出ています。
こうした中、アジア最大規模の食品見本市「フード・エクスポ」が香港で行われ、16日はジェトロ=日本貿易振興機構の「ジャパンパビリオン」に吉川農林水産大臣も視察に訪れました。

「ジャパンパビリオン」では101社が参加する予定でしたが、市民の抗議活動が続いていることを受けて、9社が参加を取りやめ、出展した企業からも治安状況などを懸念する声が聞かれました。

吉川農林水産大臣は「ごく一部の企業はデモの影響を懸念していると聞いている。ただ香港は日本の農産物の輸出額の約4分の1を占め、日本のすばらしい農産物を堪能してもらえるよう取り組んでいきたい」と話していました。

香港では、この週末にも複数の抗議活動が呼びかけられ、18日には大規模なデモ行進が計画されていますが、警察はデモに反対する通知を出していて、参加者との間で衝突になるおそれもあると懸念が出ています。

デモ行進の呼びかけ 香港島や九龍半島で

香港では16日夜、日本時間の午後9時から大学の学生会などが呼びかけた集会が香港島の中心部で行われるほか、17日は香港島や九龍半島でデモ行進が呼びかけられています。

また18日には、6月に100万人以上が参加するデモ行進を2度主催した民主派の団体が香港島の中心部でデモ行進を計画しています。

しかし、警察は15日、このデモ行進について「反対する」と通知を出し、現地時間の午前10時から午後11時までの集会のみ認めるとしています。

これに対し、民主派の団体は集会の会場だけでは参加者が入りきらない可能性が高く、参加者と警察との間で衝突になるおそれがあるとして強く反発しています。

団体は異議の申し立てをしていますが、このところ、警察はデモ行進に対しては反対を示すケースが相次いでおり、今回も、団体が計画したとおりに認められるのは難しいと見られています。

一方、政府や警察を支持する立場の人たちも17日午後、大規模な集会を予定していて、香港政府の元幹部などが出席し、一連の抗議活動での暴力行為を非難し、社会の秩序を取り戻すよう呼びかけることにしています。