北朝鮮 韓国大統領に「再び対話に向き合う考えはない」

北朝鮮 韓国大統領に「再び対話に向き合う考えはない」
北朝鮮は、韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領が15日行った演説で、南北の経済協力を呼びかけたのに対し「再び対話に向き合う考えはない」とする談話を発表しました。
韓国との窓口機関にあたる北朝鮮の祖国平和統一委員会は16日、国営メディアを通じて、韓国のムン大統領の演説に対する談話を発表しました。

この中で、ムン大統領が、米朝の非核化協議の再開と南北の経済協力を呼びかけたことについて、現在、米韓合同軍事演習が行われていることを理由に「反撃訓練を行いながら堂々と『対話』を持ち出す人物の思考が果たして健全なのか疑わしい。まれに見るずうずうしい人物だ」と批判しました。

そのうえで「何の計算もなく、季節が変わるように、おのずと対話の局面が訪れると妄想している。今後、分かることだが、これ以上言うこともないし、再び対話に向き合う考えもない」として呼びかけに応じない姿勢を示しました。

北朝鮮は、経済協力の前提となる制裁の解除が見通せない中、今月20日まで行われる米韓合同軍事演習を繰り返し批判するとともに、韓国への反発を強めています。

韓国「関係発展に寄与せず」

北朝鮮が、韓国のムン大統領の演説を非難したことに関連して、韓国統一省の副報道官は16日の定例会見で「私たちは去年の南北間の合意を徹底して履行していく立場を堅持しており、朝鮮半島の平和の定着と南北関係の発展のために、北が積極的に私たちの努力に応じるよう求める」と述べました。

そのうえで「北の発言は、南北関係の発展に全く役立たない。南北間の合意を履行するためには、対話と協力だけが唯一の道であり、対話の場でそれぞれの立場について話し合うことができる」と強調しました。

また、韓国メディアは、ムン大統領の演説から丸1日もたたないうちに北朝鮮が反応したことについて、異例の速さだと伝えています。