愛馬と“暑さ”克服へ 馬術 大岩義明 テスト大会で見えた課題

愛馬と“暑さ”克服へ 馬術 大岩義明 テスト大会で見えた課題
来年の東京オリンピックに向けた馬術のテスト大会が、今月都内で開かれました。馬術は、動物を扱う唯一のオリンピック競技です。4大会連続のオリンピック出場を目指す大岩義明選手にとって、今回のテスト大会は、東京の暑さを愛馬とともに経験する貴重な機会となりました。
オリンピックの馬術競技は、障害物をクリア際のミスの少なさとタイムを競う「障害馬術」。ステップなどの演技の正確さと美しさを採点する「馬場馬術」。障害と馬場の2つにクロスカントリーを加えた「総合馬術」の3種目が行われます。
このうち総合馬術のクロスカントリーは、東京オリンピックでは、およそ6キロのコースに、障害物が40ほど設置され、それをミスなくクリアできるかや、規定時間で走ることができるかを競います。

スピードにのった馬が、障害をクリアしながら駆け抜ける様子は迫力満点。ヨーロッパなどで高い人気があります。
テスト大会に出場した大岩義明選手、43歳。
日本代表としてオリンピックに3大会連続で出場した実績があり、世界ランキングは日本選手トップの15位です。
ふだんはヨーロッパで生活している大岩選手。
暑さが懸念される来年の東京オリンピックに向けて「気候の影響」や「馬の疲れ具合」などを実際に感じたいとテスト大会に臨みました。
テスト大会では、本番の半分ほどの3キロのコースに、高さ1メートル余りに積まれた丸太や池などの障害が設けられました。

大岩選手は、暑さの中でもタイムロスの少ない“攻めのコースどり”をできるかどうか試そうと考えていました。
目安にしたのは、中盤に「ハの字」型にセットされた2つの障害物です。

大岩選手は、2つの障害を直線的なコースどりでクリアしたいと考えていましたが、直前で馬の異変を感じコースを変えました。
(写真:左が大岩選手、右が海外の選手)

海外の選手の障害と障害の間の助走は1歩でしたが、大岩選手は角度をつけたため2歩。失敗を避けるため、時間をかけざるをえなかったのです。

この日の気温は30度以上。湿度も高く、大岩選手の馬は体調を崩してしまっていたと言います。
競技のあと大岩選手は「あまりにも馬がいつもと違うコンディションだったので作戦を変えた」と振り返ったうえで「手応えの悪さは想定していたが、ここまで手応えが悪いとは思わなかった」と東京の厳しい暑さを痛感していました。
大岩選手は「日本に馬を連れてきてトレーニングするとか検討できるので、いろんなことの可能性があるのではないか。地の利はあると思う」と本番に向け調整方法を探っていく考えです。

「最後までメダルを争い、テレビにかじりついて見てくれるような、そんな状況をつくりたい。絶対にメダルを取りたい」と意気込みました。