イエメンで政権分裂 内戦構図複雑化で終結さらに遠のく

イエメンで政権分裂 内戦構図複雑化で終結さらに遠のく
内戦が続く中東のイエメンで、先週、武装蜂起した政権側の勢力が大規模な集会を開いてハディ政権とたもとを分かつ立場を強調しました。政権側の分裂によって内戦の構図がさらに複雑化し、終結はさらに遠のいています。
中東のイエメンでは、サウジアラビアなどが支援するハディ政権とイランが支援する反政府勢力「フーシ派」の2つの勢力が4年以上にわたり内戦を続けています。

戦況がこう着状態となる中で、先週、ハディ政権に参加していた一部勢力が武装蜂起して政権側の事実上の首都である南部アデンなどを掌握し、15日には南部の自治権を求める数万人規模の集会を開きました。

武装蜂起を主導した「南部暫定評議会」の報道官はNHKの取材に対し、「イエメン南部は南部の人たちによって統治されるべきで、その権利が確保されるようハディ政権などと交渉していく」と述べて、ハディ政権とたもとを分かつ姿勢を強調しました。

そのうえでハディ政権を後押しするサウジアラビアなどの求めに応じて一時は占拠した大統領宮殿からは撤退したものの軍事基地などの占拠は続けていく考えを示しました。

政権側と反政府勢力が内戦を繰り広げる中、政権側の分裂によって構図が複雑化する中で内戦の終結はさらに遠のいています。