英領ジブラルタル イランのタンカー解放 事態打開につながるか

英領ジブラルタル イランのタンカー解放 事態打開につながるか
k10012037371_201908160502_201908160505.mp4
イギリス領ジブラルタルの自治政府は15日、EU=ヨーロッパ連合の制裁に反するとして先月拿捕(だほ)したイランのタンカーを解放しました。イラン情勢をめぐって緊張が続く中、タンカーの解放が事態打開に向けた一歩につながるのか注目されます。
イギリス領ジブラルタルの自治政府は先月、EU=ヨーロッパ連合の制裁に反して原油をシリアに輸送しようとしたとして、ジブラルタル海峡でイランのタンカーを拿捕していましたが、15日、声明を発表し、このタンカーを解放することを明らかにしました。

解放の理由について自治政府はタンカーが今後、EUの制裁対象となっている国に向かわないとの確約をイラン側からとったため「拘束し続ける法的な理由がなくなった」としています。

さらにイランに圧力をかけ続けているアメリカ政府が今回の決定の直前にタンカーを解放しないよう求めたことについて、声明では「独立した組織が判断することだ」として、要請を受け入れませんでした。

イランとイギリスの間では、このタンカーの拿捕のあと、イラン側もペルシャ湾で、イギリス船籍のタンカーを拿捕しています。

さらにイラン情勢をめぐってはアメリカがホルムズ海峡の安全確保のために有志連合の結成を目指すなど国際社会を巻き込んだ緊張が続いていて、タンカーの解放が事態打開に向けた一歩につながるのか注目されます。

イラン外相「拘束は100%違法」

これについてイランのザリーフ外相は「事実は変えられない。拘束は100%違法だった」とツイッターに投稿し、タンカーの解放は当然の決定だという認識を示しました。

またアメリカ政府がイギリス領ジブラルタルの自治政府の決定の直前にタンカーを解放しないよう求めたことについて、「アメリカは私たちの財産を奪うために法制度を乱用しようとした。海賊行為のような試みはトランプ政権による法制度の軽視の表れだ」として非難しました。