旅客機がトウモロコシ畑に不時着 55人けが ロシア

旅客機がトウモロコシ畑に不時着 55人けが ロシア
ロシアのモスクワを出発した航空機が離陸直後にエンジンの異常を感知して滑走路近くのトウモロコシ畑に不時着し、少なくとも乗客55人がけがをしました。航空当局は、エンジンに鳥が吸い込まれるバードストライクが起きたと見て当時の状況を詳しく調べています。
15日午前6時すぎ、ロシアのモスクワ近郊にあるジューコフ空港からウクライナ南部に向けて出発したウラル航空178便のエアバスA321型機が離陸から1分後にエンジンの異常を感知しました。

機体はそのまま高度を下げ、滑走路からおよそ2キロ離れたトウモロコシ畑に不時着しました。

ロシア保健省によりますと不時着の衝撃で、乗客226人のうち、子ども17人を含む少なくとも55人が頭や手足にけがをし、病院で手当てを受けたということです。

操縦していたパイロットは離陸直後、鳥の群れがエンジンに吸い込まれたと話しているということで、航空当局はバードストライクが起きたと見て当時の状況を詳しく調べています。

離陸してから不時着までの約2分間の様子を撮影

不時着した飛行機の乗客が機内の窓から撮影した映像には、飛行機が離陸してからおよそ2分ほどでトウモロコシ畑に不時着するまでの様子が写っています。

飛行機は離陸の直後は、正常に飛行しているように見えますが、滑走路を離れてからおよそ1分後、エンジンの音が低くうなるような音に変化し、映像も上下左右に細かく揺れ始めます。

その後、飛行機は高度を下げていき、離陸からおよそ2分ほどで衝撃音とともにトウモロコシ畑に不時着しました。

この映像では、離陸から不時着までの間、機内アナウンスは聞こえず、不時着と同時に、悲鳴や、「落ちたのか?」などといった声が上がり、機内が混乱している様子が伺えます。

飛行機に乗っていた女性の1人は「機内はおそろしいほど静かで、誰もが自分の運命を待つほかありませんでした。不時着とともに強い衝撃を受け自分の子どもを抱きかかえるのに精いっぱいでした」と話していました。