インド首相 自治権撤廃で正当性主張も配慮にじませ

インド首相 自治権撤廃で正当性主張も配慮にじませ
インドのモディ首相は、独立記念日の15日、演説し、パキスタンと領有権を争うカシミール地方の州の自治権を撤廃したことについて、「住民に恩恵をもたらすものだ」と述べて、改めて正当性を主張しました。

一方で、反発を強めるパキスタンには直接言及せず、事態のエスカレートを避けるための配慮もにじませました。
インドがイギリスから独立して72年になる15日、モディ首相は、首都ニューデリーで行われた式典で国民向けの演説を行いました。

この中でモディ首相は、パキスタンと領有権を争うカシミール地方のインド側の州、ジャム・カシミール州で70年にわたって認めてきた自治権を撤廃し、中央政府が直接統治を行うことについて、「州に住む人たちに恩恵をもたらすものだ。人々は中央政府に直接、要望を届けることができる」と述べ、生活向上につながるとして改めて正当性を主張しました。

今回の措置を巡って、パキスタンは貿易を停止するなど反発を強めていますが、モディ首相はこれらについて直接言及せず、事態のエスカレートを避けるための配慮もにじませました。

ことし5月の総選挙で圧勝し、2期目をスタートさせたばかりのモディ首相にとって15日の演説は、今後5年間の政権運営の方針を示す場でもあり、経済をさらに発展させて世界で最も強力なマーケットを作ると述べて国民の協力を呼びかけました。