韓国大統領「われわれは喜んで手を握る」日本に対話呼びかけ

韓国大統領「われわれは喜んで手を握る」日本に対話呼びかけ
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韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は、日本の植民地支配から解放された記念日にあたる15日、演説し、「日本が対話と協力の道に出てくるならば、われわれは喜んで手を握るだろう」と述べ輸出管理の強化をめぐり日本政府に対話と協力を呼びかけました。

演説は日本への非難のトーンを抑え、2国間協議を通じた外交的な解決を急ぎたい思惑があるとみられます。
韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は、15日中部チョナン(天安)で開かれた記念式典で演説し、「日本経済も自由貿易の秩序の中で分業を成し遂げ発展してきた。先に成長した国が、あとから成長する国のはしごを蹴飛ばしてはならない」と述べ、韓国への輸出管理を強化した日本政府を批判しました。

一方で、ムン大統領は、「日本が隣国に不幸を与えた過去を省みて、東アジアの平和と繁栄をともに導いていくことを望む」としたうえで、「いまからでも日本が対話と協力の道に出てくるならば、われわれは喜んで手を握るだろう」と述べ、輸出管理の強化をめぐり日本政府に対して対話と協力を呼びかけました。太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題には直接言及しませんでした。

日韓の対立が深まる中、対抗姿勢をあらわにしてきたムン大統領ですが、このところは一転して冷静な対応が必要だと強調しています。

15日の演説も、日本への非難のトーンを抑え、日本政府に対する過度な刺激を避けた形で、2国間協議を通じた外交的な解決を急ぎたい思惑があるとみられます。

ソウル中心部で集会

ソウル中心部では15日午前から、大勢の市民が集まって、日本を非難する集会を開きました。

ソウル中心部の広場では、15日午前11時ごろから、雨が降りしきる中、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる韓国の裁判の原告や労働団体のメンバーなど、およそ1000人が、日本を非難する集会を開きました。

参加者は、プラカードを持ったり、シュプレヒコールをあげたりして、「徴用」をめぐる問題で、日本政府が謝罪し、企業も賠償に応じるべきだと訴えました。また日本の輸出管理の強化についても、「経済報復だ」として、非難しました。

参加者たちはこのあと、大通りを1キロ余りデモ行進し、日本大使館の入るビルの入り口前で、改めて日本政府に抗議しました。

韓国では15日、同様の抗議集会が各地で開かれていて、国民の対日感情がさらに悪化すると指摘する声もあります。

日本の外務省は、デモが行われている場所に近づかないよう注意を呼びかけています。