パキスタン 国連安保理に緊急会合を要請 インドとの領有権問題

パキスタン 国連安保理に緊急会合を要請 インドとの領有権問題
インドが、パキスタンとの領有権を争うカシミール地方の州の自治権を撤廃したことについて、パキスタン政府は、国連の安全保障理事会に対し、問題の解決に向け緊急の会合を開くよう要請しました。両国の緊張が高まる中、国連で議論が行われるのか焦点となります。
インド政府は今月6日、実効支配するカシミール地方のジャム・カシミール州について「パキスタンに利用され治安が悪化した」などとして、1949年以来、認めてきた自治権を撤廃しました。

これを受けて、カシミール地方の領有権をインドと争うパキスタン政府は声明を発表し、「インド政府による一方的な行動は、カシミール地方の人々の人権を侵害するだけでなく国際社会の平和と安定に脅威を与える」と強く非難しました。そのうえで、インド側に自治権の撤廃を速やかに取り消すよう求めるとともに国連の安全保障理事会に対し、問題の解決に向け緊急の会合を開くよう要請しました。

国連のグテーレス事務総長は、今月8日、「カシミール地方の最終的な地位については、当事者が選ぶ平和的な手段で解決することを定めた両国の合意がある」としてインド政府の決定は、一方的だという認識を示すと共に双方に自制を求めています。

国際社会の仲介を期待するパキスタン政府はインドとの貿易関係を当面停止する対抗措置などを相次いで打ち出しており、両国の緊張が高まる中、今後、国連で議論が行われるのか焦点となります。