状況が悪化する前に 避難の注意点

状況が悪化する前に 避難の注意点
台風の接近に伴って、急激に雨や風が強まるおそれがあるほか、雨が長い時間降り続き、記録的な雨量になるおそれがあります。「今はまだ大丈夫」と考えずに、状況が悪化する前に安全な場所に避難してください。避難する際の注意点です。

道路が冠水したら…

道路が冠水している場合は、足元が確認できずに転倒したり、側溝やふたが開いたマンホールに転落したりする危険があります。冠水した道路を移動するのは避けてください。

ただ、どうしても通らなければならない場合は、2人以上で行動し、傘や長い棒などで足元を確認しながら避難してください。ひざの高さを超えるくらい水かさが増すと、押し流す水の力も強くなるため、歩いて逃げるのが難しくなります。車での移動にも危険があります。

浸水の深さが30センチに達するとエンジンが止まり、さらに深さが増すとドアが開けにくくなるうえ車ごと流される場合があります。車が浸水し始めたら、すぐに外に出てください。

土砂崩れも注意を

避難しようとした時に、すでに周辺で土砂崩れが発生するなど、避難所に向かうのが危険な場合は崖や川から少しでも離れた建物に移動することも一つの方法です。

夜間の避難に注意

周りが暗い状態で、避難しようとすると冠水した道路やマンホール、増水した川の状況などが確認しづらく、転倒したり流されたりするなど、かえって危険な場合があります。

平成21年8月、兵庫県佐用町では夜、大雨で避難所に避難しようとした住民が川や用水路からあふれた水で押し流され、犠牲になりました。周辺が暗くなったり、状況が悪化してからの避難は危険が伴います。避難する時には、周辺の状況をよく確認するようにしてください。

最後の手段「垂直避難」

もし、周りが暗くなって状況が確認できなくなったり、すでに浸水が始まっていたりして避難所に安全に避難することが難しく、自宅にとどまらざるをえない時は、建物の2階以上や、崖や斜面の反対側の部屋に移動することで、安全を確保できることもあります。

ただし、これはあくまでも最後の手段です。過去の災害では、大量の水と土砂、流木に家ごと流され、犠牲になった人も数多くいます。事態が悪化する前に避難するようにしてください。