家畜のオスとメス 産み分けの新技術開発

家畜のオスとメス 産み分けの新技術開発
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ウシやブタの家畜について、オスとメスを比較的簡単に産み分けることができる技術を広島大学のグループが開発し、効率的な生産につながるとして関係者の注目を集めています。
畜産業では、メスのウシから牛乳を生産するなど、オスやメスのどちらかを必要とするケースが多くあります。

オスとメスは、受精した精子に含まれる性染色体がY型だとオスになり、X型だとメスになりますが、これまで、高額な機器を使って含まれているDNAの量のわずかな差を計測する方法しかなく、産み分けを行うにはコストが高いため、あまり普及してきませんでした。

広島大学の島田昌之教授のグループが精子で働いている遺伝子を詳細に調べたところ、メスになる精子では免疫に関係するとされる「TLR7」と呼ばれる分子などがあり、オスになる精子にはこの分子がないことがわかったということです。

グループでは、この分子を目印にすると、オスになる精子とメスになる精子を試験管の中で簡単に分離でき、ブタではおよそ70%の確率で狙いどおりに産み分けることができたとしています。

島田教授は「効率的な生産で、コストの低下などにつなげることができる技術だ。ヒトへの応用は倫理的な問題があるが、哺乳類への応用は原理的には可能だ」と話しています。