ボルダリング男子 楢崎が2大会ぶりに金 世界選手権

ボルダリング男子 楢崎が2大会ぶりに金 世界選手権
東京・八王子で開かれているスポーツクライミングの世界選手権、ボルダリング男子で楢崎智亜選手が、2大会ぶりに優勝し金メダルを獲得しました。
スポーツクライミングの世界選手権は、ボルダリング、リード、スピードのそれぞれの種目のほか、オリンピックで実施される3種目の総合成績を争う複合が行われ、複合で7位以内に入った日本勢トップの選手は、東京オリンピックの日本代表に内定します。

13日はボルダリング男子の決勝が行われ、決勝に臨んだ6人のうち日本選手が3人を占めました。

このうち、今シーズンのワールドカップで年間総合優勝した楢崎選手は、4つの壁のうち2つを登りきって優勝し金メダルを獲得しました。

楢崎選手は距離の離れたホールドに軽々と飛びつくダイナミックな動きから、繊細さが求められる動きまで臨機応変に高い技術を発揮し、ただ1人、壁を最後まで登ることに成功しました。

楢崎選手はこの種目で2016年の大会以来、2大会ぶり2回目の金メダル獲得です。

また日本勢としては、去年の前回大会を制した原田海選手と合わせて3大会連続でボルダリング男子を制しました。

藤井快選手が4位、世界選手権初出場の18歳の土肥圭太選手が5位でした。

「楢崎智亜 ダイナミックさが持ち味」

楢崎智亜選手は栃木県宇都宮市出身の23歳。

小学4年の時、兄の影響を受け近所のジムでクライミングを始めました。

幼稚園の時から小学4年まで習っていた、体操で培った身のこなしや運動能力の高さを生かしたダイナミックさが持ち味で、ほかの選手が思いつかないような動きは海外の選手たちから「智亜スタイル」などと評されます。

2016年、ボルダリングのワールドカップで年間総合優勝、同じ年の世界選手権ではボルダリングで日本の男女を通じて初優勝を果たしました。

去年のジャカルタアジア大会は複合で銅メダルを獲得しました。

今シーズンはボルダリングのワールドカップで3年ぶりに年間総合優勝を果たし、好調を維持していました。

楢崎「まだそこまで喜べない」

2大会ぶりに金メダルを獲得した楢崎智亜選手は「去年の大会で優勝を狙ってできなかったので今回は優勝できてうれしい。得意なタイプの壁だったので競技前の下見の時点で優勝の可能性はかなり高いと思った」と淡々と語りました。

初優勝の時と気持ちの違いを聞かれると「今回はオリンピック出場権のかかる複合がメインの中での優勝なのでまだそこまで喜べない。複合に出場するためにはここで1位を取ることができて楽になったので、この後のリードとスピードをプレッシャーなく自由にできると思う」と、複合につながる優勝との位置づけを強調していました。