クマ出没相次ぐ 住民から不安の声 札幌 南区

クマ出没相次ぐ 住民から不安の声 札幌 南区
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札幌市南区では、13日朝からクマが住宅街で相次いで目撃されました。警察や市が見回りを続けていますが、来週からは小学校で授業が始まることから、住民からは子どもたちの安全について心配する声が聞かれました。
札幌市南区の藤野地区や隣接する簾舞地区では、今月3日の深夜以降、11日連続でクマが出没しています。

13日午後7時前にはNHKの取材班が、住宅の家庭菜園でトウモロコシを食べるクマの姿を撮影しました。

クマは数台のパトカーのライトに照らされる中、住宅街の中をゆっくりと移動していました。

相次ぐクマの出没を受けて、市は地区にある墓地について、13日から当分の間墓参りを自粛するよう呼びかけました。

また、来週からは小学校で授業が始まることから、住民からは子どもたちの安全について心配する声が聞かれました。

1週間前に自宅付近でクマを目撃したという60代の男性は「自宅の外で作業していて、振り返ったら5メートルくらいのところにクマがいて怖かったです。孫は外に出さずに家の中で過ごさせています」と話していました。

警察と市は引き続き見回りを続けるとともに、人に危害が及びそうな場合には、日中に限ってハンターの猟銃による駆除も行うとしています。

墓地にクマ 墓参り自粛も

札幌市南区藤野では、12日の朝、市が管理する墓地にクマが出没しました。これを受けて、市では13日から、お墓参りの自粛を呼びかけ始めましたが、多くの人がクマを警戒しながらも訪れていました。

このうち、実家が藤野にあるという50代の男性は「自粛というのは知りませんでした。クマよけの鈴でもつけてこようかと思いましたが、長時間いるわけではないから周りを警戒しながら供養すれば大丈夫かなと思いました」と話していました。

また、藤野に住んでいる40代の女性は「怖いです。柵があっても入ってくるのでしかたがないですが、クマと会わないことを祈るしかないです」と話していました。

専門家「一刻も早く駆除を」

クマの生態などに詳しい、北海道立総合研究機構の間野勉自然環境部長は「出没を繰り返すクマは人間に対して攻撃的ではないものの、住宅地で食べ物を得られることを学習してしまった。今後、行動を矯正するのは困難だ」としたうえで「人間が大声を上げるなどしてクマを刺激してしまうと、不測の事態が起きるおそれがあるので、一刻も早く、駆除する必要がある」と話していました。

また、住宅地で猟銃を使った駆除も検討されていることについては「クマの駆除は公的な行為だが、個人のハンターにお願いするしかない。しかし万が一、猟銃を使って人に被害が及んだ場合、ハンターが責任を負うことになるため、二の足を踏んでしまう」と指摘し、協力するハンターを保護するための対策を講じるべきだという認識を示しました。