香港の抗議活動 中国 介入示唆も対応に苦慮か

香港の抗議活動 中国 介入示唆も対応に苦慮か
香港で抗議活動が続き、デモ隊の一部が過激化するなか、中国政府は非難を一層強め、介入も示唆しつつ活動のさらなる広がりをけん制しています。
中国政府で香港を担当する香港マカオ事務弁公室は先月末以降、活動の過激化を厳しく非難してきました。

12日は、報道官が「テロの兆しが出始めている。香港は瀬戸際にきている」と非難を一層強め、秩序を取り戻すよう呼びかけました。

一方、中国国防省の報道官も、先月下旬、過激なデモ行為は、中央政府の権威への挑戦だと厳しく批判しました。

そして、香港政府の要請があれば、治安維持のために香港に駐留する人民解放軍の部隊が出動することは可能だという考えを示しました。

また、今月に入って、香港に隣接する広東省深セン※の警察がデモ隊を制圧する映像を公開したほか、12日は、中国共産党系のメディアが、軍の指揮下にある武装警察が大規模な訓練のため深セン※に集結する様子を伝えました。

中国政府は介入も示唆しつつ活動のさらなる広がりをけん制していますが、実際に介入すれば、香港の高度な自治を約束した「1国2制度」の形骸化につながり国際社会の批判も浴びかねないだけに、対応に苦慮しているとみられます。

※センは土偏に川

空港での座り込み 外国人旅行客の反応は

香港国際空港の出発ロビーで、保安検査場に向かう入り口に若者たちが座り込み、荷物を運ぶカートで封鎖するなどして中に入れなくなっていることについて旅行客からはさまざまな声が聞かれました。

ニュージーランドから来た58歳の女性は「不便に感じますが、若者たちが不公平な状況に抗議することについては共感します。若者たちと政府は話し合うべきです」と話していました。

南アフリカから来た35歳の男性は「きのう帰るはずだった航空便が欠航になり、きょうの搭乗予定の便も乗れるかどうか分からない。子どもが家で待っているので困っている。デモは支持するが、空港でやるのは得策ではない」と話していました。

また、保安検査場の中に入ろうとする外国人の旅行客と若者が口論をする場面もみられました。

抗議に参加している22歳の男子学生は「不便な思いをさせていることについては本当に申し訳ないと思う。ただ、空港は安全な場所で警察も催涙弾を使うことはできない。政府に圧力をかけるためには、ほかに方法がないので理解してほしい」と話していました。