日本航空の副操縦士から乗務前の検査でアルコール検出

日本航空の副操縦士から乗務前の検査でアルコール検出
今月10日、日本航空の副操縦士から乗務前の検査でアルコールが検出され、乗務を交代していたことが分かりました。
アルコールが検出されたのは日本航空の54歳の男性副操縦士で、今月10日の午後4時すぎに鹿児島空港を出発し羽田空港に向かう便に乗務する予定でした。

国の基準ではアルコールがわずかでも検出された場合、乗務が禁じられていて、会社によりますと、乗務前の検査で副操縦士の呼気から1リットル当たり最大で0.09ミリグラムのアルコールが検出され、乗務を交代しました。

会社の聞き取りに対して、副操縦士は「乗務当日の午後2時ごろの昼食の際に、滞在先の鹿児島市内のホテルでコップに注いであった日本酒を1口、30から50ミリリットル程度を水と誤って飲んでしまった」と話しているということで、会社が詳しい状況を調べています。

日本航空は「このような事態を再び引き起こしてしまい深くおわび申し上げます。飲酒事案の再発防止に取り組んでいますが、いまだ根絶に至らない事情を重く受け止め、引き続き全社を挙げて再発防止の徹底を図ります」とコメントしています。

スターフライヤーの副操縦士からもアルコール検出

11日、福岡県北九州市に本社がある「スターフライヤー」の副操縦士から乗務前の検査でアルコールが検出され、乗務を交代していたことが分かりました。

アルコールが検出されたのはスターフライヤーの20代の男性副操縦士で、11日の午後3時半ごろに北九州空港を出発し台北行きの国際線に乗務する予定でした。

会社によりますと、乗務前の検査で副操縦士の呼気から1リットル当たり最大で0.23ミリグラムのアルコールが検出され、乗務を交代し21分の遅れが出ました。

会社の聞き取りに対して、副操縦士は乗務前日の午後7時から当日の午前0時半までに、福岡市や北九州市の飲食店などでビールやハイボール、ワイン合わせておよそ2.8リットルを飲酒したということです。

副操縦士は「乗務12時間前から飲酒をしてはいけないことは自覚していたが、飲んだ量が結果として多くなってしまった」などと話しているということです。

スターフライヤーは「多大なるご迷惑をおかけしたことを心からおわび申し上げます。再発防止に努めてまいります」とコメントしています。

日航ジャンボ機墜落事故の遺族「裏切られた思い」

34年前に520人が犠牲になった日航ジャンボ機の墜落事故の日の直前に、パイロットの飲酒問題が相次いだことについて、事故の遺族で作る「8.12連絡会」の事務局長の美谷島邦子さんは「事故があった日が近づけば、自然と事故を思い出し安全への意識が高くなるはずなのに、こうした飲酒事案が起きたことに裏切られた思い。私たち遺族は事故の教訓から安全の意識を訴え続けてきたのに、いまだに分かってもらえず本当に信じられない。多くの乗客の命を預かるパイロットが飲酒で操縦することはありえない。会社の責任は重い」と話していました。