“一発大波”に注意を

“一発大波”に注意を
夏休みに海へ出かける人も多いと思いますが、レジャーの際に高波に流され、亡くなる人が相次いでいます。特に注意したいのが「一発大波」「土用波」などと呼ばれる、局地的に発生する高波。台風から遠く離れていたり、遠ざかったりしたあとでも油断できない、命にかかわる“危険な波”なんです。

予報の2倍に達する大波とは

日本の南を北上する台風10号。
西日本や東日本などの沿岸には台風によるうねりがすでに到達しています。
実は、これが100回から1000回に一度の確率で、思いもよらない高波となって海岸を襲うことがあるんです。

夏から秋にかけて台風が多く発生する時期によくみられるこの現象は「一発大波」とか「土用波」などと呼ばれ、気象庁の予報の2倍ほどにまで達することさえあるといいます。

特徴1 台風から数千キロ離れていても危険

気象庁によりますと、大きな特徴は台風から離れていても影響が出ることです。
台風によるうねりの伝わる速度は非常に速く、台風がまだ南の海上にあって沿岸部ではまだ風が弱くても影響が先に出始めます。
また、うねりが長引くと発生しやすくなるということです。

特徴2 水深浅い沿岸で急激に高く

もう1つは、水深の浅い沿岸でうねりが急激に高くなること。
沖合でなだらかに見えていても海岸付近で突然、波が高くなることがあるそうです。

“危険な波” 死者も

こうした高波による事故は、毎年のように発生しています。
平成23年には小笠原諸島にあった台風12号の影響で本州の太平洋側で大きな波が発生し、静岡県や茨城県で海水浴客が波に流されて、亡くなっています。

台風通過後も注意

北上を続ける台風10号の接近に伴って西日本を中心に14日以降、高波への厳重な警戒が必要ですが、気象庁の担当者は「台風から比較的離れた関東や東北の太平洋側で『一発大波』が発生してもおかしくない状況だ」と指摘します。

また、『一発大波』は台風の通過後も注意が必要です。
台風が通過したあともうねりが残る可能性があるためです。
さらに、日本のはるか南の海上では今後も新たな台風が発生しやすい状況で、気象庁では、「海に出かける際には最新の情報によく注意してほしい」と呼びかけています。