香港国際空港 朝から運航再開見通しも混乱続く

香港国際空港 朝から運航再開見通しも混乱続く
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香港で、容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例の改正案をめぐり、12日大勢の市民が香港国際空港で座り込みなどの抗議活動を行い、170便以上が欠航しました。座り込みをしていた人たちはほぼいなくなり、13日朝から運航が再開される見通しとなりましたが、機材繰りの影響などで120便以上の欠航がすでに決まっていて、混乱が続いています。
抗議活動が続く香港では、11日若者たちと警察の衝突で1人の女性が目に大けがをしたことを受けて「警察による強制排除で女性が失明した」という情報がネット上で広まり、抗議の意思を示すため空港の業務を妨害しようという呼びかけがSNSを通じて行われました。

これを受けて大勢の市民が空港に詰めかけ、一時5000人以上が「警察は信用できない」などと声をあげたり座り込んだりしたため、航空当局は業務を停止し、13日未明までに日本に向かう便を含む170便以上が欠航しました。

座り込みをしていた人たちは13日未明にはほぼいなくなり、日本時間の午前8時出発の便から運航が再開される見通しとなりましたが、機材繰りの影響などで120便以上の欠航がすでに決まっていて、混乱が続いています。

香港政府は過激な抗議活動には厳しく刑事責任を追及する構えで、警察の対応はさらに強硬になっており、政府に対する市民の反発が一層強まることが予想されます。

米国務省 自制求めるも 言論と集会の自由も尊重

香港をめぐる情勢について、アメリカ国務省は12日、NHKの取材に対して「われわれは香港に高度の自治権の行使を認めた中国とイギリスの共同声明と、基本法を順守するよう中国に求める」と述べました。

そのうえで「われわれは暴力を非難し、すべての当事者に自制を求めるが、香港における表現の自由、平和的な集会の自由に対する支持に揺らぎはない」として、香港政府に対し言論と集会の自由を尊重するよう求めました。

そして「香港で行われているデモは、自治権の侵害に対する市民の広い懸念を示すものだ。アメリカは長年にわたり香港の民主主義を支持してきた。表現の自由と平和的な集会の自由はわれわれが香港と共有する基本的価値であり、保護されなくてはならない」と述べました。

また、カナダのトルドー首相は12日、記者団に対して「香港の現状を非常に懸念している。緊張の緩和が必要だ。市民が提起した政府への深刻な懸念に香港政府は耳を傾ける必要がある」と述べました。

そのうえで「香港の人々に敬意をもって対応するよう中国に求める」と述べ、中国に対しても慎重な対応を求めました。