成田に途中で引き返す便も… 香港国際空港の抗議活動で

成田に途中で引き返す便も… 香港国際空港の抗議活動で
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香港の国際空港で大勢の市民が抗議活動を行い、多くの航空機の運航が取り消されている影響で、成田空港では12日夕方、香港に向けて出発した便が途中で引き返す事態となりました。
香港の国際空港での抗議活動を受けて、香港政府は日本時間の午後7時以降の12日の航空便の運航が取り消されたと発表しました。

これを受けて、12日午後4時半ごろに成田空港を出発した香港のLCC=格安航空会社の香港エクスプレス849便が現地に到着する前に途中で引き返し、午後8時すぎ成田に到着しました。

バスで到着ゲートに来た乗客たちは疲れた表情を浮かべ、今後の見通しや手続きのしかたなどの情報を待っていました。

香港への旅行を予定していた36歳の会社員の男性は「搭乗して3時間ほどで『福岡に降ります』とアナウンスがあり、しばらくして成田に引き返すことになったとさらに変更を知らされました。成田に戻ったときに、改めてニュースで大規模なデモだと知りました。香港に行けず残念です」と話していました。

家族と一緒に香港のディズニーランドに行く予定だったという仙台市の40代の男性は「日本語のアナウンスがなかったため、香港空港に着いたと思ったら、いつの間にか成田に戻っていました。夏休みのために前から予約していたので残念です」と話していました。

香港経由で中国に帰る予定だった中国人の40代の男性は「中国にいる家族に会いに行こうとしていましたが、ひとまず予定をキャンセルしました。これからどうなるのか、全く分かりません」と不安そうに話していました。

運航取り消し直前 香港出発できた便の客が成田に

香港の国際空港での市民の抗議活動を受けて、航空機の運航が取り消される直前に現地を出発した便の乗客が12日夜成田空港に到着し「異様な雰囲気だった」などと現地の状況を語りました。

日本時間の12日午後香港の空港を出発した香港航空610便は、12日夜9時半ごろ成田空港に到着し、入国の手続きを終えた乗客が次々と姿を見せました。

このうち茨城県に住む42歳の女性は、今月9日から14歳と11歳の子どもと一緒に現地で働いている夫のもとに滞在していました。

現地の様子について女性は「デモに向かうマスクをした集団と出会ったり、道路が閉鎖されたりして異様な雰囲気でした」と話していました。

空港の様子については「歩けないぐらい多くの人がいて、プラカードを持って座り込んでいました。みんな黒い服を着ていたので怖かった。航空機は午後3時半ごろに飛び立ったので、ギリギリで日本に帰ってくることができてほっとしています」と話していました。

また、家族旅行から帰国したという50代の男性は「空港は黒い服を着た若者で埋め尽くされていました。ポスターを掲げ、列を作って空港内を歩き回っていましたが、礼儀正しく、観光客に危害を加える様子はありませんでした。出発前に、航空会社からは、抗議活動で欠航するおそれもあると聞いていましたが、帰ってくることができてよかったです」と話していました。