台風10号で高波 各地で海の事故相次ぐ

台風10号で高波 各地で海の事故相次ぐ
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台風10号の影響で西日本や東日本の太平洋側などではすでに波が高くなっていて、各地で海の事故が相次ぎました。

千葉 男性5人流され2人不明

12日朝、千葉県館山市の海岸で海水浴をしていた男性5人が沖合に流され、このうち3人は自力で岸に戻りましたが、残りの2人の行方がわからなくなっています。

12日午前6時すぎ、千葉県館山市の布良海岸で海水浴をしていた男性5人が沖合に流され、このうち3人は自力で岸に戻り無事でしたが、残る2人の行方がわからなくなっています。

海上保安部によりますと、行方がわからなくなっているのは千葉県木更津市の大学生、柴崎悠輝さん(19)と千葉県君津市の会社員石川晃汰さん(18)の2人です。

海上保安部はヘリコプターや巡視艇を出して警察や消防とともに捜索を続けています。

海上保安部によりますと、柴崎さんたちは高校時代からの友人で、11日夜から浜辺で遊んで仮眠を取ったあと、早朝から海水浴をしていたということです。

現場は房総半島の南端に近い海岸で、館山市によりますと海岸から沖に向かって潮が速く流れる「離岸流」が発生しやすく、沖にかけ海底が急に深くなることから遊泳禁止のエリアだということです。

また館山市沿岸部では台風10号の影響で4メートルの波が予想され、気象台が11日から波浪注意報を発表して注意を呼びかけていました。

愛知 9歳と6歳の兄弟溺れ 兄が死亡

12日午前、愛知県田原市の海水浴場で家族で海水浴に来ていた9歳と6歳の兄弟2人が海で溺れ、病院に搬送されましたが9歳の兄が死亡しました。

12日午前9時半ごろ、田原市白磯の「白谷海水浴場」で「男の子が溺れている」と消防に通報がありました。警察によりますと2人は家族5人で海水浴に来ていた愛知県尾張旭市の小学3年生、春園左京くん(9)と小学1年生で6歳の弟で、病院に搬送されましたが、左京くんがおよそ1時間半後に死亡しました。弟は病院で手当てを受けていますが、命に別状はないということです。

警察によりますと当時、両親と4歳の弟がテントや浮き輪の準備をしている間に左京くんと6歳の弟が2人だけで海に入っていたということです。警察と消防が当時の詳しい状況を調べています。

現場は三河湾に面する海水浴場です。名古屋地方気象台によりますと台風10号の影響で愛知県内ではうねりを伴った高波となっていて、12日午前10時27分には田原市などに波浪警報が出されていました。

静岡 釣りの女性 高波にさらわれ死亡

12日午後、静岡県伊東市の海岸で、釣りをしていた53歳の女性が高波にさらわれて行方が分からなくなり、およそ2時間後に沖合で見つかりましたが死亡が確認されました。

12日午後3時すぎ、伊東市八幡野の海岸で、千葉県大網白里市の織戸恵さん(53)が海に流されたと家族から警察に通報がありました。

警察や海上保安部などが捜索し、織戸さんはおよそ2時間後に海岸からおよそ1.5キロほどの沖合で見つかり、病院に運ばれましたが、まもなく死亡が確認されました。

警察によりますと、織戸さんは家族と一緒に釣りをしていたところ高波にさらわれたということです。警察は家族から話を聞くなどして当時の状況を詳しく調べています。

愛知 河口で溺れ男児が重体

12日午後、愛知県蒲郡市の川の河口で、グループで川遊びをしていたベトナム人とみられる5歳くらいの男の子が溺れているのが見つかり、病院に搬送されましたが、消防によりますと意識不明の重体だということです。

12日午後1時すぎ、蒲郡市形原町の「天神川」の河口で「子どもが溺れた」と警察に通報がありました。

警察や消防によりますと、溺れたのはベトナム人とみられる5歳くらいの男の子で、病院に搬送されましたが、消防によりますと意識不明の重体だということです。

警察によりますと、男の子はベトナム人や日本人のグループ25人ほどで川遊びに来ていて、当時、男の子は別の子どもたちと8人で遊んでいたということです。

男の子の姿が見えなくなったことに気付いた女性が、河口の近くでうつぶせで浮いている男の子を見つけたということです。

現場は名鉄蒲郡線の形原駅から北東に1キロほど離れた川の河口です。

警察と消防が当時の詳しい状況を調べています。

茨城 鹿嶋で男女2人 海に流されたか

12日夕方、茨城県鹿嶋市の海岸で、ベトナム人の男女2人が海に流され、警察や消防などがヘリコプターを出すなどして周辺を捜索しています。

12日午後6時ごろ、鹿嶋市武井釜の海岸で「男女2人が海に流された」と一緒に遊びに来ていた友人などから消防に通報がありました。

警察によりますと、海に流されたのはいずれもベトナム国籍で、都内に住む25歳の男性の会社員と23歳の女子大学生だということです。

2人は、ほかの5人の友人とともに遊びに来ていたということで、女子大学生が波にさらわれ、助けに行った男性の会社員とともに行方が分からなくなったということです。

現場の海岸は遊泳が禁止されているうえ、台風10号の影響で波が高く、気象台は波浪注意報を発表していました。

消防によりますと、現場の波の高さは3メートルほどになっていたということです。

現在、警察と消防それに海上保安部が、周辺の海域にヘリコプターや巡視艇を出して捜索を進めています。

万一、流されたら…

九十九里ライフセービングクラブ代表の伊藤隆寛さんによりますと、「台風がきていると潮の流れが強くなり、波も高くなることから、大人でもひざぐらいの高さで動けなくなります。また、波が届かない防波堤などの高い場所にいても、通常よりも波がぶつかって大きくなるので飲み込まれてしまうリスクがあります。台風が接近するときは海には近づかないことが必要です」と注意を呼びかけています。

そして、万一、流されてしまった場合について、伊藤さんは「流されてしまったら、まず焦らず、浮くことに専念してください」とアドバイスしています。また、おぼれたり流されたりした人を見つけた時の対応について、「危険なのでけっして海に入って助けようとはしないでください。近くにいるライフセーバーなどに助けを求めてください」と話していました。

夏の水難6割が海で

警察庁の統計によりますと、去年の夏、水の事故による死者・行方不明者は全国で合わせて242人に上りましたが、このうち6割に当たる146人が海での事故だったということです。

警察庁はホームページで、遊泳区域以外の場所で遊泳しないことや、水難のおそれが高い場合は水泳を行わないことなどを呼びかけています。