国家分裂のリビア 安保理が国連の停戦仲介支持も 溝は深く

国家分裂のリビア 安保理が国連の停戦仲介支持も 溝は深く
国が分裂した状態が続く北アフリカのリビアについて、国連の安全保障理事会は停戦に向けた国連の仲介を全面的に支援することで一致しました。しかし暫定政権側と軍事組織の間の溝は深く、国連の仲介は困難が予想されます。
リビアでは、シラージュ首相率いる西部の暫定政権と、軍人のハフタル氏が指揮する東部の軍事組織の間で戦闘が続いています。

国連は11日から始まるイスラム教の祝日期間に合わせて休戦を呼びかけ、双方ともこれを受け入れていましたが、10日、東部の都市ベンガジで爆弾を積んだ車が爆発して国連職員3人が死亡しました。

この事件を受けて臨時の会合を開いた国連の安全保障理事会は11日、「休戦を長期的な停戦に移行させるため、国連が提案する双方の信頼構築の取り組みを全面的に支持する」とする声明を発表しました。

しかし会合の中で暫定政権の国連大使は「今回の事件の前には暫定政権の女性議員が拉致された。休戦の条件はいかなる武力の行使もないことだ。休戦が兵力を移動する手段になってはならない」と述べて、ハフタル氏側への不信感をあらわにしました。

一方ハフタル氏側も首都トリポリを制圧する構えを崩しておらず、仮に休戦が実現しても、祝日期間が明ける今月15日以降の情勢は予断を許さず、国連による仲介は困難が予想されます。