オープンウオータースイミングのテスト大会 暑さや水質を確認

オープンウオータースイミングのテスト大会 暑さや水質を確認
来年の東京オリンピックでオープンウオータースイミングの会場となるお台場海浜公園で、運営面の課題を確認するテスト大会が行われ、組織委員会が暑さや水質などをチェックしました。
「水泳のマラソン」とも呼ばれるオープンウオータースイミングは11日、東京 お台場海浜公園で、本番に向けて運営全般を確認するテスト大会が行われました。

大会には世界各国から男女合わせて34人の選手が出場し、本番の半分の5キロの周回コースを泳いで、波がほとんど立たないといった特徴を感じていました。

レースは当初、女子が午前7時、男子が午前10時に始まる予定でしたが、水温が国際水泳連盟が上限と定める31度に近づくおそれがあったことなどから、男子の時間が早められ、男女とも午前7時ごろに相次いでスタートしました。

組織委員会によりますと、11日は、競技の実施を判断する基準となるレース開始2時間前の水温が29度9分だったということで、今後、本番で午前7時となっている競技の開始時間を前倒しすることを視野に入れて検証を進めるということです。

また、この会場では、おととしの水質調査で、競技団体が定める基準値を大幅に上回る大腸菌などが検出され、組織委員会などは海中にポリエステル製のスクリーンを張って競技会場に流れ込まないよう対策を取っています。

組織委員会によりますと、先月下旬からの水質調査で、継続的に基準値を下回っていることが確認できたということです。

選手「想像以上の暑さ」「 水温が高くきつかった」

テスト大会に出場した男子の宮本陽輔選手は「本番の会場で泳ぐことができ、いい下見の機会になった。水温が高くなることを見据えて、練習でプールの水温を上げる対策をしてきたが、日ざしも強く、想像以上の暑さでバテてしまった」と話していました。

先月、韓国で行われた世界選手権に出場した女子の貴田裕美選手は「8月の暑さの中、ここで泳ぐのは初めてだった。実際に泳いで、対策をしていかないといけないと感じた。水質ももう少しきれいになってほしいが、それ以上に水温が高いのがきつかった」と話していました。

組織委「競技時間の変更などいいテストになった」

組織委員会の森泰夫大会運営局次長は「本番と同じ時期に行ったことで、競技時間の変更の対応など、いいテストになった。今後、運営計画を固めていく際にさまざまなシミュレーションを重ねたい」と話していました。

水質については「400メートル近くにわたって高さ3メートルほどのスクリーンを設置し、現時点でも基準はクリアできている。本番に向けてさらに対策を進めたい」と話し、本番ではスクリーンを3重にして万全を期す方針を示しました。

厳しい暑さへの対策については「選手が体を冷やせる場所や物などを、本番でどのような形で提供できるか検討を進めたい。競技時間の前倒しの可能性については、これから検証する」と話しました。

また国際水泳連盟のコーネル・マルクレスク事務総長は、本番の競技時間について「5時や5時半、6時などに早める可能性もある。選手の健康のために何がいちばんいいかを考えて判断したい」と話しました。