ランニングバイクの男児転落で大けが 救助の男性が転落で死亡

ランニングバイクの男児転落で大けが 救助の男性が転落で死亡
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10日、新潟県関川村でペダルのない自転車型の遊具に乗っていた4歳の男の子が崖から落ちて大けがをし、助けに向かった男性も転落して死亡しました。この遊具をめぐっては、子どもがけがをする事故が増えているとして、消費者庁が注意を呼びかけています。
10日午後6時前、新潟県関川村湯沢で近くに住む4歳の男の子が道路脇の崖からおよそ20メートル下に転落し、顔の骨を折るなどの大けがをしました。

近くにいた大工の須貝秀之さん(54)が助けに向かいましたが、途中で落ちて頭を強く打ち病院に運ばれましたが死亡しました。

警察によりますと2人は顔見知りで、近くにある旅館の修理を終えた須貝さんを男の子がペダルのない自転車型の遊具に乗って見送りに行った際に転落したということです。現場は緩い坂道で、崖側にガードレールなどはなかったということで、警察は詳しい状況を調べています。

一方、消費者庁によりますと、男の子が乗っていた遊具は「ランニングバイク」とも呼ばれ、ペダルがなく、地面を蹴って走りますが、ブレーキがついていないものも多く、転倒などでけがをする事故が増えているということです。

このため消費者庁は、先月、子どもがこの遊具に乗る際は、ヘルメットを着用させるとともに目を離さず、道路や坂道では走らせないよう注意を呼びかけていました。

男の子の伯父「安全性についてあまり深く考えてなかった」

崖から落ちて大けがをした男の子の伯父は、「坂があるので危険な場所だとは思っていたが、安全性についてあまり深くは考えていなかった。亡くなった須貝さんとおいは一緒にお風呂に入るなどとても仲がよかった。須貝さんはおいをすぐに助けなければという思いで崖を降りようとしたんだと思う」と話していました。

道路や坂道では使わない 消費者庁呼びかけ

ペダルのない自転車の形をした「ランニングバイク」とも言われる子ども向け遊具について、消費者庁は転倒などによる事故が増えているとして注意を呼びかけています。

この遊具はおよそ2歳から6歳までの子ども向けで、地面を足で蹴ってバランスを取りながら走るようにして遊びます。

自転車に乗る前の子どもがバランス感覚を養うことができるとして人気があります。

各メーカーは事故を避けるため道路では使用しないことや、ブレーキがないタイプが多く急な坂道では乗らないこと、さらに、けがを防ぐためヘルメットを着用することなどを呼びかけています。

ただ、消費者庁によりますと、平成22年12月からことし3月末までの8年余りにこの遊具に乗った子どもの事故が106件寄せられ、このうち道路で起きた事故がほぼ半数の50件、坂道での事故も54件に上るなど、各メーカーの呼びかけと異なる乗り方で事故になるケースが多くみられます。

年齢別では、3歳児が43件と全体のおよそ4割を占めて最も多く、次いで2歳児が27件、4歳児が26件と、2歳から4歳までの子どもが9割以上を占めます。

けがの程度は9割近くがすり傷や打撲などですが、なかには骨折したケースもあり、全体のおよそ8割が顔や頭にけがをしていて、入院や通院が必要となったケースが半数近くに上っています。

去年3月には歩道でヘルメットをつけずにこの遊具に乗っていた2歳の子どもが交差点で止まろうとした際にバランスを崩して転倒し、走ってきた自転車とぶつかって頭にけがをする事故が起きています。

消費者庁が、去年1月から2月にかけて徳島県内の0歳児から6歳児までの子どもの保護者、1400人余りに対して調査を行ったところ、2歳児から6歳児では各年齢の6割から7割がこの遊具を持っていて、広く普及していることがうかがえる一方で、事故の危険性について「あまり気にしていなかった」とか「全く気にしていなかった」と答えた保護者が3割から5割に上っています。

このため消費者庁は、保護者が目を離さないことや、道路や坂道では絶対に使用させないこと、それにヘルメットを着用させることなどを呼びかけています。