日本代表 W杯へ焦点はトップグループにどう勝つか

日本代表 W杯へ焦点はトップグループにどう勝つか
ラグビー日本代表はアメリカに快勝して先月からのテストマッチを3連勝としました。世界ランキングが近い相手から着実に勝利をあげて力をつけていることを証明し、いよいよ「ティア1」と呼ばれるトップグループにどう勝つかが、ベスト8以上を目標に掲げるワールドカップ日本大会に向けた焦点となります。

連戦で見せた“戦術の柔軟性”

最新の世界ランキングで11位の日本は、先月からのテストマッチで、世界9位のフィジー、世界15位のトンガ、世界13位のアメリカと対戦し3連勝しました。

この連戦で際立ったのは相手の強みを封じる“戦術の柔軟性”です。
日本は、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチのもと、キックを効果的に使ってプレッシャーをかけていく戦いを理想としていますが、最初のフィジー戦では、相手の強みであるカウンターからの多彩な攻撃を封じるために、できるだけボールを渡さない戦い方を選択しました。
モールなどからトライを奪われる場面はあったものの、おおむね主導権を握る時間が続き、キャプテンのリーチ マイケル選手が「日本が最も苦手な相手」と評価するフィジーから8年ぶりの勝利をあげました。
さらにトンガ戦では相手のラインアウトの対応が本調子でないと見抜くと、積極的にボールを蹴り出して、ラインアウトの機会を多く作りました。
ねらいどおり相手のラインアウトのボールも効果的に奪って幾度とチャンスにつなげました。
トンガ戦にスクラムハーフで先発した流大選手は「チームとして柔軟に対応することができた」と振り返りました。

課題も見えたアメリカ戦

一方で、10日のアメリカ戦は、密集での争奪戦では、反則を取られることが多く、修正すべき課題も残りました。

リーチ選手は、試合後「ワールドカップで対戦するロシアやアイルランドのようなチームだった。ワールドカップできょうのような試合をすると負けると思う。もう一回、規律をしっかり見直したい」と話しました。

日本は、この3試合で世界ランキングが近い相手から着実に勝利をあげて力をつけていることを証明しました。

最後のテストマッチは来月6日 南アフリカ戦

ワールドカップで目標とするベスト8以上を果たすためには、1次リーグで世界3位のアイルランドや7位のスコットランドといったトップグループ「ティア1」からの勝利が求められます。

日本は、今月18日からは北海道網走市での合宿を経てワールドカップに臨むメンバーを発表し、来月6日にはワールドカップ前、最後のテストマッチとして世界4位の強豪、南アフリカと対戦します。

前回2015年のイングランド大会で日本が歴史的勝利をあげた相手との4年ぶりの再戦は「ティア1」のチームとの貴重なテストマッチでワールドカップでどこまで戦えるか、真の実力を確認するうえで重要な機会になります。