スポーツクライミング女子 野口が東京五輪で引退の意向

スポーツクライミング女子 野口が東京五輪で引退の意向
東京オリンピックの出場権をかけたスポーツクライミングの世界選手権が11日から東京・八王子で開幕するのを前に、有力選手が記者会見し、日本女子の第一人者の野口啓代選手が来年の東京オリンピックを最後に現役を引退する意向を明らかにしました。
この世界選手権は、スポーツクライミングの東京オリンピックの出場権を争う最初の大会で、オリンピックで実施される種目の複合で7位以内に入った日本勢トップの選手が代表に内定します。

11日の開幕を前に有力選手が記者会見し、このうち日本女子の第一人者で、30歳の野口選手は「2016年に東京オリンピックでスポーツクライミングの実施が決まった時から、オリンピックを競技生活の最後の大会にしたいと思っていた」と述べ、東京オリンピックを最後に現役を引退する意向を明らかにしました。

そのうえで「世界選手権はこの八王子大会が最後になるので、集大成にしたい。オリンピック出場権を獲得しあと1年、オリンピックまで競技がしたい」と抱負を話しました。

また、複合のジャパンカップでことし2連覇を果たした日本男子のエース、楢崎智亜選手は「日本選手の最上位がオリンピック代表になるルールだが、自分は世界一をねらう」と強気に抱負を述べました。

大会は11日から21日まで東京・八王子で開かれ、ボルダリング、リード、スピードの各種目で優勝を競ったあと、オリンピックの出場権のかかる複合が18日から21日まで行われます。

複合とは

東京オリンピックのスポーツクライミングは複合のみが実施され、スピード、ボルダリング、リードの順で3種目を行いその総合成績を競います。

順位の決め方は、3種目それぞれの順位の数字をポイントとしてかけ合わせ、合計の少ない選手が上位になります。

例えば、スピード1位、ボルダリング2位、リード3位だった選手は、合計ポイント「6」となります。

合計ポイントが同じになった場合は、種目ごとの順位を比較し上位の種目の多い選手が上に来ます。

代表選考の流れ

スポーツクライミングの東京オリンピックの国・地域ごとの出場枠は、男女それぞれ最大「2」。

日本は去年の世界選手権の複合で6位以内に入った選手が男子3人、女子2人と男女ともに選手層が厚く、代表争いが厳しい戦いになります。

東京オリンピックはスピード、ボルダリング、リードの3種目の総合成績で争う複合だけが実施され、男女それぞれ20人ずつが参加します。

日本山岳・スポーツクライミング協会は、今回の世界選手権で7位以内の日本勢トップの選手をオリンピックの代表に内定するとしています。

7位以内に1人も入らない場合は、ことし11月からフランスで開かれるオリンピック予選の6位以内の日本勢トップを、それもいなければ来年4月から盛岡市で開かれるアジア選手権の優勝者を代表に内定します。

2人目は世界選手権7位以内、オリンピック予選6位以内、それにアジア選手権優勝者の中から選ぶことにしていて、アジア選手権が終わった段階で、対象者が1人の場合は自動的に決まります。

対象者が2人以上の場合は、来年5月に開かれる国内大会の複合のジャパンカップで対象者の中でトップの選手を代表に内定するとしています。

2人目の代表内定を来年まで持ち越す選考方針について、日本の協会の幹部は「来年にかけて短期間で伸びる選手が出てくる可能性があり、2人目はオリンピックの直前に調子のいい選手を選びたい」と説明しています。