岡山学芸館 アクシデント乗り越え勝利

岡山学芸館 アクシデント乗り越え勝利
終盤の集中打で逆転し、春夏通じて甲子園初勝利をあげた岡山学芸館。アクシデントを乗り越え、チーム一丸となっての逆転勝利でした。

いきなりのアクシデント

古豪の広島商業との初戦に臨んだ岡山学芸館。
1回、いきなり先発の3年生、丹羽淳平投手にアクシデントが起きます。
2アウトのあと、3番バッターの強烈なピッチャーライナーが顔を直撃したのです。
丹羽投手はそのままマウンドに倒れ込み、担架で運ばれて途中交代。
佐藤貴博監督が最も頼りにする投手がいきなり離脱してしまいました。

リリーフが好投

急きょ、2回からリリーフしたのは同じ3年生の中川響投手。
監督からは早めの継投もあると言われ、試合前から投球練習をして準備していました。

中川投手は「この試合で負けたら丹羽が次の試合に出られない。丹羽のために自分がしっかり抑えて勝つ」と気合いを入れてマウンドに上がりました。
試合は6回を終えて2対4とリードされるも、中川投手は粘りのピッチングで接戦のまま終盤に入りました。

丹羽投手の帰還

一方、救急車で病院に運ばれた丹羽投手。

検査を受けた結果、左ほほの骨折と診断されました。

医者からは「安静にしたほうがよい」と言われた丹羽投手。

それでも「せめてベンチには戻してください」と訴え、ほほを大きく腫らした状態で7回表にベンチに戻りました。

高まった団結力

7回ウラ、守備を終えてベンチに戻った選手たち。
丹羽投手の姿を見ると、キャプテンの好田凌選手らが声をかけました。

「お前のために絶対終わらさないからな」

このことばでベンチ全体が盛り上がりました。

知念大輔選手は「僕らはチームワークがよく、自分ではなく誰かのためにという気持ちはどこのチームよりも強い自信がある。だから、丹羽をもう1度、マウンドに立たすという思いで一致団結しました」と話します。

また、丹羽投手もチーム雰囲気のよさに「いける」と感じたといいます。

終盤の逆転劇

その言葉通り、チームは8回ウラ、反撃に出ました。

1点差としたあと、さらに6番の2年生、岩端慶明選手。

「丹羽さんのためにどうしても打ちたかった」と2点タイムリーツ-ベースで逆転。

「丹羽を次の舞台へ」

不測の事態でより一層強めた団結力が逆転勝利を呼び込みました。

丹羽投手は「逆転したときは涙が出そうになった。

担架で運ばれたときは何も考えられなかったが、チームメートを信頼してよかった」と笑顔で話していました。