夏の甲子園 熊本工が延長12回にサヨナラ弾

夏の甲子園 熊本工が延長12回にサヨナラ弾
夏の全国高校野球、大会5日目の第2試合は、熊本工業が山梨学院に延長12回、3対2でサヨナラ勝ちし、6年ぶりに初戦を突破しました。
熊本工業は、2点を追う4回、5番の森翔太郎選手と6番の青山典勢選手の連続タイムリーツーベースで2対2の同点に追いつきました。

このまま試合は延長に入り、12回ウラに熊本工業は7番の山口環生選手が、バックスクリーンにソロホームランを打って3対2でサヨナラ勝ちしました。

熊本工業は、6回から2人目で登板した2年生の村上仁将投手が7イニングを無失点に抑えて流れを呼び込みました。

熊本工業は6年ぶりの出場で初戦を突破し、夏の甲子園通算30勝を挙げました。

一方、山梨学院は延長に入って得点圏に2回、ランナーを進めましたが、チャンスであと1本が出ませんでした。キャプテンでエースの相澤利俊投手は途中、足をつりながら1人で投げ抜きましたが、延長12回に力尽きました。

熊本工 田島監督 2人の投手に「100点満点」

初戦を突破した熊本工業の田島圭介監督は、延長12回にサヨナラホームランを打った山口環生選手について「打席に入る前に自分のバッティングをしてこいと声をかけた。打った瞬間、私も頭が真っ白になった。すごいのひとことです」と興奮ぎみに話していました。

また、6回からピッチャーを代えたことについては、「先発した蓑茂投手の球に相手打線があってきていたので、迷わず交代させた。2人とも我慢強く投げてくれた。100点満点です」とうれしそうに話していました。

6回から2人目として登板し、7イニングを0点に抑えてサヨナラ勝ちを呼び込んだ村上仁将投手は「監督からは長いイニングを投げることもあると言われたので、いつでも投げられるように1回から準備していた。8回の満塁のピンチでは、タイムで間をとったので先輩が守ってくれると気持ちを切り替えて投げ込んだ。次の試合でも低めにボールを集める投球がしたい」と話していました。

延長12回にサヨナラホームランを打った山口環生選手は「何としてもつなごうと思い、狙っていたストレートが来たので、思いっきり振り抜いた。全く感触がないほど芯でとらえられた。ホームでチームメートが迎えてくれてうれしかった。次の試合でも甘い球が来たら逃さず打てるように準備したい」と話していました。

山梨学院 吉田監督「勝ち負け超えていい試合だった」

サヨナラ負けした山梨学院の吉田洸二監督は、「負けは監督の責任です。負け方としては悔しいが、勝ち負けを超えていい試合だったと思うのですっきりしている」と話していました。

また、足をつりながらも最後まで投げ抜いた相澤利俊投手については「本当によく投げてくれた。当初は中盤で代えるつもりだったが、1点もやれない展開になって交代の必要はないと判断した。3年間の集大成を見せてくれた」と話していました。

今大会注目のバッターで、5番を打った野村健太選手は延長12回表、2アウト二塁の勝ち越しチャンスでサードゴロに倒れました。

野村選手は「変化球を待っていたが打ち損じてしまった。相澤投手を援護してあげたかったが申し訳ない気持ちでいっぱいだ。悔しいです」と話していました。

延長12回まで1人で投げながらサヨナラホームランで敗れたキャプテンの相澤利俊投手は「最後に投げたのはストレート。自分が最後に打たれてしまって本当に申し訳ない。今までこれだけ長く投げたことがない。6回ごろから左ふくらはぎがつっていたが、厳しい練習を耐えてきたので投げられたと思う。苦しい試合だったがチーム一丸となってやってこれた」と話していました。

この夏の大会を振り返って、「甲子園という舞台でたくさんの人に応援してもらえて幸せだった。後輩たちにはこの舞台に戻ってきて学校の歴史を塗り替えてほしい」と期待していました。