インドのカシミール自治権撤廃 パキスタンで抗議活動

インドのカシミール自治権撤廃 パキスタンで抗議活動
インドが、パキスタンと領有権を争うカシミール地方の州に認めてきた自治権を撤廃したことに対し、パキスタンでは9日、抗議集会やデモが行われ、参加者たちがインド側にこの決定を速やかに取り消すよう訴えました。
インド政府は6日、パキスタンと領有権を争うカシミール地方で、インドが実効支配するジャム・カシミール州の自治権を撤廃しました。

この州はイスラム教徒が多数を占めていて、インドの憲法によって議会に強い権限が認められるなど、1949年以来特別な自治権が保障されていました。

自治権が撤廃されたことに対し、パキスタンでは9日、各地で抗議集会やデモが行われ、このうち首都イスラマバードの中心部には、市民ら500人以上が集まりました。

警察などによる厳重な警戒の中、集会の参加者たちは、パキスタンの国旗を掲げながら「カシミール地方の人たちの人権を守れ」などと声を上げ、インド側に自治権の撤廃を速やかに取り消すよう訴えました。

参加した男性は「カシミールで暮らすイスラム教徒の人たちは、苦しい生活を送っている。状況が少しでも改善するよう支援したい」と話していました。

パキスタン政府は7日、インドに駐在する大使を召還したり、貿易を当面、停止したりする対抗措置を相次いで打ち出していて、今後、両国の間で軍事的な緊張が高まることも懸念されています。