水泳世界選手権 乾有紀子が銅メダル ソロ テクニカル

水泳世界選手権 乾有紀子が銅メダル ソロ テクニカル
水泳の世界選手権、アーティスティックスイミングのソロ、テクニカルルーティン決勝で、乾友紀子選手が銅メダルを獲得しました。世界選手権のこの種目で日本選手がメダルを獲得するのは、12年前の2007年大会以来、6大会ぶりです。
水泳の世界選手権は12日から韓国のクワンジュ(光州)で開かれています。アーティスティックスイミングのソロはオリンピック種目ではありませんが、乾選手は12日のテクニカルルーティンの予選を3位で通過し、12人で争う13日の決勝に臨みました。

9番目に登場した乾選手は、軸がぶれない正確な回転や高さのある足技で大きなミスなくまとめ、予選得点を上回る92.3084をマークし、この時点でトップに立ちました。このあとに演技したロシアの選手などに抜かれたものの、乾選手は3位に入り、銅メダルを獲得しました。

乾選手がこの種目でメダルを獲得するのは初めてです。また、2年に1回開かれる水泳の世界選手権のこの種目で日本選手がメダルを獲得するのは、12年前の2007年大会で原田早穂さんが銅メダルを獲得して以来、6大会ぶりです。

優勝は前回大会に続き、ロシアのスベトラーナ・コレスニチェンコ選手で、95.0023。2位はスペインのオナ・カルボネル選手で、92.5002でした。

13日はミックスデュエットのテクニカルルーティンの予選が行われ、足立夢実選手と安部篤志選手のペアが3位で、15日の決勝に進みました。

乾「止まっていた時間を戻せてうれしい」

乾選手は「今シーズンでいちばん得点が出たのでよかった。緊張して硬くなってしまうので力みすぎないよう意識した。日本がソロで止まっていた時間を戻し、自分が先輩方の後に続けるのはうれしい」と話していました。

一方、わずかな差で銀メダルのスペインの選手に届かなかったことについては「悔しい気持ちはもちろんある。世界選手権にかける気持ちは自分だけではないので、それが世界の戦いだと思う」と悔しさをにじませました。

井村ヘッドコーチ「知恵を絞って作り上げたソリスト」

乾選手について井村雅代ヘッドコーチは「予選ではとても緊張して震えていたらしいが、決勝は予選よりメリハリがついてよかった」と話しました。そのうえで、「表現力をアピールしないといけないソロは日本に不得意な種目でなかなかメダルをとれなかった。才能を生まれ持った海外勢と違い、乾選手は身長も世界ではそれほど高くはないが、体の柔軟性や表現力を磨いてきた。いろんな人が知恵を絞って作り上げたソリストだ」と評価しました。

一方、銅メダルについては「本当は2番が欲しかったが世界でメダルをとるのがこれほど難しいことなんだとチームみんなが分かったと思う。せっかくチャンスがあるのでソロのフリールーティンでは思い切りいかせたい」と話していました。