「プロでいちばんいい試合」王座返り咲きのボクシング村田

「プロでいちばんいい試合」王座返り咲きのボクシング村田
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ボクシングの世界タイトルマッチでテクニカルノックアウト勝ちしチャンピオンに返り咲いた村田諒太選手が試合から一夜明けた13日、大阪市内で会見し、「プロとしての17戦の中で、いちばんいい試合ができた」と振り返りました。
33歳の村田選手は12日夜、大阪市で行われたWBA=世界ボクシング協会ミドル級タイトルマッチでチャンピオンのアメリカのロブ・ブラント選手に2ラウンドテクニカルノックアウト勝ちし、世界王者に返り咲きました。

ブラント選手は、去年10月に敗れて王座を奪われた強敵でしたが、村田選手は、得意の右ストレートを何度も決めるなどして雪辱を果たす圧巻の試合運びでした。

村田選手は、試合から一夜明けた13日、大阪市内で会見し、「こうやって目が覚めても記者の皆さんに囲まれていて、改めて夢じゃないんだなと思った」と喜びをかみしめました。

序盤から一気に前に出て攻勢をかけ相手を圧倒した戦いぶりについては「パワーがあったと思うし、気持ちの面でも、自分のプロでの17戦の中でいちばんいい試合ができた。慣れない連打を打ったから腰が痛いです」と振り返りました。

最大の持ち味の前に出る積極性を見せられたことについては「ああいう戦い方ができたことは自分に一つの自信をくれた。技術的に通用しないなら、ああやって前に出るしかない。いちばんしっくりきた戦い方だったと思う」と自信を深めた様子でした。

村田選手は今月は休養しその後、練習を再開する予定で「今回はすごくモチベーションの高い試合ができたので、そういう相手と今後もやっていきたい。これからも皆さんがおもしろいと思えるような試合をやっていきたい」と決意を示していました。

強豪ひしめくミドル級 2人のスター選手

村田諒太選手が再び王座についたミドル級は、世界の強豪がひしめく「花形」の階級で、その象徴と言える2人のスターがゲンナジー・ゴロフキン選手とサウル・アルバレス選手です。

ゴロフキン選手はカザフスタン出身で37歳。村田選手が初めてWBA=世界ボクシング協会のチャンピオンとなったおととし10月の時点で、そのさらに上位となるWBAスーパーチャンピオンだったほか、WBC=世界ボクシング評議会とIBF=国際ボクシング連盟を合わせて3団体の統一王者でした。

村田選手が「自分より強いチャンピオンがいる」と常々意識して対戦を望んでいた相手で、固く重い拳から繰り出す強烈な左右のパンチで対戦相手を次々とノックアウトし、絶対的な強さを誇るボクシング界のスーパースターとして君臨してきました。
そのゴロフキン選手を破って王座を奪ったのがメキシコ出身のアルバレス選手、28歳です。

スピードと多彩なパンチが持ち味で、おととし9月にゴロフキン選手と対戦した際は引き分け、去年9月の再戦では判定勝ちで、ゴロフキン選手に初めて勝った選手となりました。

現在、WBAのスーパーチャンピオンとWBC、IBFのチャンピオンです。ただアルバレス選手は去年、ドーピング検査で失格となり資格停止処分を受けていて、村田選手は「リングに上がる資格のない選手」と話し、対戦を希望しているわけではありません。

こうした強豪との試合の実現は容易ではありませんが、13日夜、圧巻の強さを見せた村田選手がどこまで通用するのかファンの期待が高まります。