国連事務総長 サイクロン直撃の被災地で温暖化対策訴え

国連事務総長 サイクロン直撃の被災地で温暖化対策訴え
国連のグテーレス事務総長は、ことし3月に猛烈なサイクロンが直撃したアフリカ南部のモザンビークの被災地を訪れ、「世界の災害はより破壊的な結末をもたらしている」として、国際社会に対して地球温暖化へのさらなる行動を呼びかけました。
アフリカ南部のモザンビークではことしの3月中旬に猛烈な暴風雨をともなうサイクロンが上陸し、大規模な洪水も起きて600人余りが死亡し、いまも63万5000人が避難生活を余儀なくされています。

国連のグテーレス事務総長は12日、被害の激しかった中部の都市ベイラを訪れ、屋根が吹き飛ばされたままの小学校や自宅が倒壊して避難した人たちのキャンプを視察しました。

このうち大きな被害を受けた市内の小学校では屋根が吹き飛んだままの教室で授業が行われていて、発生から4か月がすぎても修復が追いつかない状況です。

国連とモザンビーク政府は新たなサイクロンに備えて、被災した6万人分の住宅用地を海岸線から離れた地域に設けましたが、被災地では家を失った人たちが食糧の配給を受けながらテント暮らしを続けています。

グテーレス事務総長はNHKの取材に対して「世界の災害はより激しく、より頻発し、より破壊的な結末をもたらしている。われわれは、いま世界で起きていることが地球と人類にとっていかに危険か知らなければならない」と述べ、国際社会に対して温暖化対策へのさらなる行動を呼びかけました。