池袋 高齢ドライバー暴走 犠牲の母娘の慰霊碑設置へ

池袋 高齢ドライバー暴走 犠牲の母娘の慰霊碑設置へ
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ことし4月、東京 池袋で高齢者の運転する車が暴走し、幼い女の子と母親が死亡した事故を受け、現場に事故の教訓を伝える慰霊碑が設置されることになりました。
ことし4月、東京 豊島区の池袋で80代のドライバーが運転する乗用車が暴走して歩行者などを次々にはね、松永真菜さん(31)と長女の莉子ちゃん(3)が死亡し、10人が重軽傷を負いました。

事故を受けて豊島区は、亡くなった2人を悼み教訓を伝える慰霊碑を設置することになり、12日開かれた地域の安全を話し合う協議会でその計画を明らかにしました。

慰霊碑は現場のすぐ近くにある公園に設置される予定で、区は遺族と相談しながら詳しい内容を検討して、事故から1年となる来年4月までには完成させたいとしています。

設置にかかる費用は全額を募金で賄う方針で、区は募金の目標額を1000万円としています。

来週から9月末にかけて、区の施設などに募金箱を設置するほか、インターネットを通じて募金先の口座番号を公開し、広く協力を呼びかけることにしています。

豊島区の高野之夫区長は「全国に衝撃を与えた大変痛ましい事故だった。二度と繰り返さないという思いを慰霊碑に託したい」と話しています。

遺族「犠牲の2人忘れないで」

亡くなった松永真菜さんの夫など遺族がコメントを出しました。

コメントでは「温かいお心遣いをいただき、心より感謝いたします。悲しみや悔しさにさいなまれる日々の中で、力強い後押しをしていただいたと感じました。妻と娘も天国で喜んでいると思います」と感謝の思いをつづっています。

そのうえで「妻と娘のような交通事故による犠牲者と、悲しむ遺族がいなくなることを心より願っております。交通事故の根絶と、犠牲となった2人を忘れないでほしいとの思いを込めて、慰霊碑建立へのご協力を皆様どうぞよろしくお願いいたします」と呼びかけています。

高齢者の免許返納が急増

高齢ドライバーの事故が相次ぐ中、運転免許証を自主的に返納する人が増加しています。

警視庁によりますと、東京都内で免許証を返納する人はこれまで1か月当たりおよそ3800人で推移していましたが、池袋で事故が起きた翌月の5月は5759人と過去最多となりました。

さらに6月には6786人と2か月連続で過去最多を更新しました。

今月に入ってからも11日までに2511人が返納したということです。

東京 品川区にある「鮫洲運転免許試験場」には12日も多くの高齢ドライバーが免許証を返納しに訪れていました。

返納の手続きを終えた69歳の男性は「高齢ドライバーの事故が続いて、自分も運転が怖いと感じるようになった。今月が更新の月だったのでよい機会となった」と話していました。

運転免許証の返納は最寄りの警察署などで受け付けていて、代わりに本人確認の証明書として使える「運転経歴証明書」を受け取ることができます。